現在は1000形の未更新車のみが装備し、小田急ではほとんど見られなくなった幕式の表示器。
通勤型車両では、1000形までが幕式で登場し、ワイドドア車でLEDによる表示器が採用されました。

その幕式の表示において、小田急では基本的に日本語のみが表記されていました。
基本的にと書いたのは、9000形と1000形にのみ例外があり、前面の行先表示にのみ英字が併記されていました。
地下鉄に直通するというのが、理由だったのではないかと思います。

その表示に異変が生じたのは、湘南急行が登場した時でした。
当然種別幕の交換が必要になるのですが、その際に側面のみ英字併記となったのです。
種別幕の交換が優先されたので、種別のみが英字併記というパターンがしばらく存在していた記憶があります。

ややこしいのは、この段階では前面の種別幕は日本語表記のみで、湘南急行や多摩急行の英字なし種別幕が存在しています。
しかし、比較的早期に再度前面幕の交換が行われ、前も横も英字併記となりました。

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小田急の表示といえば、この写真のようなイメージでした。
シンプルな表記で、江ノ島のような省略表記も存在しました。

そんな幕式の表示器も、1000形の更新により少しずつ数を減らしています。
そう長くは見られないと思われるこの表示、今のうちに記録しておきたいものですね。