5000形で最後まで残った編成となり、最後の現役小田急顔ともなった5063F。
全部で15編成が在籍した4両の5000形の中で、この編成ならではの特徴がありました。

5063Fは、4両の5000形の中で最後にリニューアルが行われた編成です。
ただ最後というだけではなく、6両のリニューアルが開始された後に施工された唯一の編成でもあります。
5063Fを残したまま6両のリニューアルに着手したため、このままされずに放置されるのかと当時心配になったことを覚えています。

6両のリニューアル開始後に施工されたことで、5063Fには他の編成にはない特徴がありました。
目立っていたのは側扉のガラス押さえで、Hゴムから変更されていました。
また、側窓の構造も変更され、上段が下降式に、下段が固定式とされています。
側窓の改造は後に他の編成にも行われ、5063F唯一の特徴ではなくなりました。

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こうして少し特徴がある5000形が生まれたのでした。
時間が経過してしまうと、こういった違いはなぜ生まれたのかというのが、徐々に曖昧になっていってしまうものですね。