1形式1編成の在籍で、人気が高かった東京メトロの06系。
その希少性がマイナスに作用し、約22年で廃車となってしまいました。

06系が運用を開始したのは、平成5年のことです。
置き換えではなく運用増に伴うもので、さすがに6000系の増備というタイミングでもなかろうということで、新形式が登場しました。

登場後一切増えることはなく、6000系と共に他社線にも直通して活躍、平成16年には営団から東京メトロに継承されました。
大きな改造が行われることもなく、外見的な変化は営団から東京メトロのマークに変更が行われた程度でした。
そのぐらい短い生涯だったことになります。

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写真は営団時代の姿で、駅がリニューアルされる前の黒川を通過する姿です。
多摩急行といえば6000系だった時期に、たまにやって来る当たり車両でした。

16000系の増備が進む平成27年に廃車となり、6000系よりも早く形式消滅しました。
約22年の生涯は、鉄道車両としてあまりにも短いものでした。