開業60周年を記念して登場しながら、ハイデッカーがバリアフリー化の妨げとなってしまったことで、早期に引退した小田急のHiSE。
悲運のロマンスカーではありましたが、伝統の前面展望や連接構造を採用した11両の編成としては、最後の形式となっています。

ロマンスカーの伝統といえば、走行時に奏でる補助警報があります。
NSEやLSEが鳴らす姿は想像がしやすいですが、HiSEにも補助警報は装備されていたのでしょうか。

すぐに答えを出しますが、HiSEにも補助警報は搭載されていました。
RSEまで装備はされており、鳴らす機会こそ多くはないものの、装置自体はあったのです。

音色はLSE等と似ていますが、少し尖った感じの音で、聞いた印象は少し違いました。
元の装置が違うからなのか、出力装置の違いによるものなのかは分かりません。

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晩年に鳴らす姿は見られませんでしたが、これは装置が撤去されていたためです。
VSEで復活し、駅での出発時に鳴らすようになりましたが、撤去されていなければHiSE等でも聞けたのではないかと思うと、少々残念な気もしますね。