LSEが廃車になったことで、小田急最後の直流電動機を装備する現役車両となってしまった、8000形の界磁チョッパ制御車。
初期にリニューアルが行われた編成だけが界磁チョッパ制御のままで残り、8251Fと8255Fの2編成が今も走っています。

この2編成ですが、近年までは4両と組み合わせ、10両で運用する姿が見られました。
最近は専ら単独で使用されており、6両の車両としては1000形のワイドドア車と同様に運用が制限されています。

今年のダイヤ改正では、6両が都心まで顔を出さなくなり、以前よりも運用範囲が狭くなりました。
ワイドドア車とは異なり、ホームドアの制限は受けないものと思われますが、他の車両と比較して加速度が劣ることから、使いにくい存在となっていることは間違いないでしょう。

数年前から先行きが怪しくなり、余生を感じさせるような使われ方になりましたが、具体的な動きはなく推移してきました。
しかし、先日新5000形の導入が発表されたことで事態はついに動き、その日は確実に近付きつつあるものと推定されます。

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そうなると、気になるのは廃車となる時期です。
同じく早期廃車の可能性が高いのは1000形のワイドドア車ですが、ホームドアのことを考えると、8000形のほうが後になるような気がしています。

もう一つ気になるのは、8000形の廃車順序です。
新5000形はまとまった数の製造が予想されることから、8000形全体が置き換え対象になってくる可能性が高いと思われます。
そうなった場合、検査期限等が廃車順序に影響する可能性もあり、意外とVVVFインバーター制御車から廃車になったりという展開もあるかもしれません。

とはいえ、たった2編成のみの在籍ですから、早めに撮っておくのが吉と考えておいたほうが良いでしょう。
廃車前に特別扱いはされないでしょうから、静かに引退していくのだと思います。

まだ少し時間はあると思いますが、その時は確実に近付きつつあります。
悔いのないようにしていきたいですね。