東京メトロ千代田線への直通用形式として、2007年に運行を開始した小田急4000形。
3000形から始まった標準仕様化の流れは加速し、JR東日本のE233系をベースとして、細部を小田急仕様にして登場しました。

この4000形、登場してみるとそれまでの車両とはやはり異なり、他社の車両がそのまま導入されという印象でした。
個人的に強く感じたのは乗り心地で、それまでの小田急では感じたことがない、他社で感じた揺れ方をしていました。

今後の小田急はこの流れになってしまうのかと悲観していましたが、最近発表された新5000形ではまた方向性が変わり、4000形とは何だったのかという疑問が出てきます。
旧4000形も異端車でしたが、こちらも異端車化してしまいそうな気配です。

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完全に私の想像ですが、将来的に予定されていた常磐緩行線への直通にあたって、配慮があったのではないかと思うのです。
より深読みをするならば、直通開始にあたっての条件であった可能性もあるのではないでしょうか。

4000形が登場した際、将来的にこの車両がトンネルの向こう側を走るというのは、容易に想像できることでした。
9000形、1000形にも存在しましたが、屋根上にはそれを意味する準備がされていました。

16本で打ち止めとなりそうな4000形、どこか小田急じゃない小田急の車両です。