2編成が譲渡され、長野電鉄1000系として活躍する元小田急のHiSE。
SEが大井川鐵道で走って以来のロマンスカーの譲渡で、小田急ファンとしては嬉しいことでした。

HiSEはバリアフリーへの対応が困難だったことから、早期に廃車となった悲運のロマンスカーです。
2005年にVSEが運行を開始し、余剰となった2編成が長野電鉄に譲渡されました。

11両だった編成は4両に短縮されることになり、その改造のため日本車輌製造に運ばれます。
輸送は2回に分けて行われ、11両のまま小田急から旅立っていきました。

改造を終えたHiSEは、塗装こそ小田急時代のままでしたが、4両のかわいい編成となりました。
今度は長野電鉄への大移動となるのですが、編成が短くなったことで2本まとめて甲種輸送されることになり、先頭車同士が向かい合う珍しい光景が見られることとなったのです。

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このように2編成が仲良く手を組み、SEの重連を思い出させる光景を見せてくれました。
甲種輸送は2日間に渡って行われ、かなり大掛かりなものとなりました。

もう10年以上も前のこととなってしまいましたが、今も元気で走っているのは嬉しいことですね。