よみうりランドの最寄り駅となっている、小田急の読売ランド前駅。
施設はよみうりが平仮名なのに対して、駅名は読売と漢字になっていたり、少し気になる駅です。

この読売ランド前、この駅名に騙されてはいけません。
実際に降りてみると分かりますが、周辺は普通の住宅地で、遊園地の最寄り駅の雰囲気ではないのです。
それもそのはず、遊園地は駅から1kmほど離れており、バスに乗る必要があるのです。

遊園地へのアクセスは京王よみうりランドのほうが良く、スカイシャトルが駅前から発着しています。
このような状況なのに、なぜ小田急の駅に前が入っているのでしょうか。

読売ランド前は、元々西生田として開業しました。
1964年の遊園地開園に合わせて駅名を変更したものですが、当時は京王の駅が開業していなかったため、最も施設に近い駅だったのです。
その後1971年に京王よみうりランドが開業し、アクセスが悪いほうの駅が前を名乗るという変な状況が生まれることになりました。

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それからもうすぐ50年になろうとしていますが、いまだにこの分かりにくい状態が続いています。
駅名は簡単に変更できませんし、小田急が変更しようにもマイナスになる変更ですから、これからもずっとこのままなのでしょう。