1969年に登場し、小田急顔を持つ最後の形式となった5000形。
途中で9000形の製造を挟み、4両の製造終了後に6両が集中的に製造されました。

全180両が製造された5000形は、各停から急行まで幅広く活躍し、全編成のリニューアルも行われていました。
しかし、2600形、4000形、9000形と続いた置き換えの流れは5000形にも容赦なく訪れ、2006年から廃車が開始されました。

最初に廃車となったのは5259Fの6両でした。
4両よりかなり新しいはずの6両から、5000形の廃車は開始されたのです。
5259Fはリニューアルから10年程度で、車両自体はまだまだ綺麗でした。

その後しばらく6両から廃車が進み、4両に廃車が発生したのは最初の廃車から1年ほど経過してからです。
これは当時6両が余り気味で、逆に4両が不足気味だったことが理由でした。
その後は両方の廃車が進みますが、4両化された編成以外は、6両のほうが先に全廃となりました。

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1980年の製造から、約26年で廃車となってしまった5259F。
長生きな編成が多かった4両に対し、6両には短命となった編成が数多く存在しました。