2000年に高架化され、上りのみ通過線も備える立派な駅となった小田急の経堂。
現在は多くの急行が停車するようになり、以前のイメージとはだいぶ違った印象を受けるようになりました。

その経堂ですが、高架化前は準急の一部が通過する駅で、利用者としてはなかなか分かりにくい設定となっていました。
理由はホームの長さが8両分しかなかったためで、10両の列車は停車することができなかったのです。

そのため、東京メトロ千代田線に直通する準急は全列車が通過となっていました。
経堂に停車させるためという理由もあり、高架化以前の準急は8両が基本になっており、2600形の8両固定編成が充当されたり、今となっては懐かしい運用が多く存在しました。

高架化によってホームが長くなったため、多摩急行の停車を皮切りに、10両の列車が停車するようになっていきました。

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これで分かりやすくなるのかなと思いきや、現在も経堂の停車パターンは複雑で、時間帯によって急行が通過しています。
都心からの距離、他の駅との関連で、なかなか単純な停車駅にはできないようです。

複雑な停車パターンになるというのは、この駅の伝統であり、宿命なのかもしれません。