展望席を備え、子供から大人まで大人気の小田急ロマンスカー。
近年はEXEやMSEのような実用本位の車両も登場しましたが、夢を売る車両として小田急のイメージを高めています。

そのロマンスカーですが、SEで多くの新技術を採用しました。
NSEから始まった前面展望構造や、HiSEやRSEでのハイデッカー導入等、その後も積極的に新しいことにチャレンジをしてきました。

しかし、そのような攻めの姿勢とは逆に、かなり保守的だった部分があります。
それは足回りで、EXEで方針を転換するまで、実績のあるシステムを多くの部分で採用してきたのです。

1000形でVVVFインバーター制御を採用した後にも、RSEでは抵抗制御を採用しています。
御殿場線への乗り入れを考えてという部分はあるのでしょうが、かなり守りの足回りだったことになります。

HiSEはLSEとほぼ同様、RSEはHiSEとほぼ同様といったように、車体の変化と比較して足回りの変化は地味なものでした。

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デザインの面でも、足回りの面でも、SEから続くロマンスカーの流れの最後となったのがRSEでした。
LSEの廃車は、この流れのロマンスカーが終焉を迎えたことも意味しているのです。