1968年に登場し、東京メトロ千代田線で活躍した6000系。
JR東日本の常磐緩行線や小田急にも直通し、主力として長年活躍しました。

アルミ合金の車体を採用したことで長寿命化が見込まれ、大規模な更新工事が行われたこともこの車両の特徴です。
製造が長期に渡ったこともあり、更新も断続的に長期間行われ、時期に合わせて内容にも違いが生じました。

その更新工事の内容として、制御装置の更新がありました。
半導体の劣化を考慮して行われたもので、1990年の開始当初はチョッパ制御のまま更新されましたが、1995年からはVVVFインバーター制御に変更されました。

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最初にVVVFインバーター制御化されたのは6109Fで、6000系に新しいパターンが加わりました。
2010年度の廃車開始時には、この制御装置が分かれ目となり、その時点では残留することとなったのです。

しかし、2015年度にVVVFインバーター制御の編成も廃車が開始され、この6109Fから廃車されました。
足回りを更新することで、長く活躍することができた形式でした。