晩年に旧塗装に戻され、VSEと共にロマンスカーの花形として活躍した小田急のLSE。
主役はVSEでしたが、それを補完する役目を担うLSEは、土日になると午前中に箱根に向かう列車に使われました。

晩年のLSEは、定期で受け持つのが主にはこね号であり、通常スーパーはこね号には充当されませんでした。
VSEが検査で入場等をする場合に限って、LSEを使用したスーパーはこね号が見られました。

通常は見ることができない貴重なもので、年に数えるほどしか機会がありませんでした。
同じような例は晩年のNSEにもあり、これはLSE以上に貴重なものでした。

旧塗装のLSEによるスーパーはこね号ですが、実は晩年のほうが見る機会としては増えていました。
HiSEが現役で、旧塗装がまだ1編成しかなかった頃は、代走時に旧塗装のLSEが充当される可能性自体が低いので、もっと希少価値があったのです。

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今でもまだ走ってきそうなLSE。
晩年まで主役として走れたことは、とても幸せな車両だったと思います。