東京メトロ千代田線への直通運用から撤退し、現在は地上専用車として活躍している小田急1000形。
9000形と交代し、1989年頃から開始された直通は、4000形に後を引き継ぎ終了することになったのです。

小田急に乗り入れてくる6000系が長くその役割を担ったのに対し、既に3代目となった小田急側ですが、1000形の撤退の理由はどこにあったのでしょうか。
色々とあるのだと思いますが、中間に先頭車が入っていること、将来的に検討されていたJR東日本の常磐緩行線への直通が念頭にあったのでしょう。

1000形の撤退は、4000形が登場した2007年度に始まりました。
対象となったのは中間に先頭車が入ってしまう編成で、4000形の7本と交代していきました。

その後しばらくは動きがなかったのですが、2009年度に4000形が追加され、残る4本の10両固定編成についても直通運用から撤退し、2010年には全編成が地上専用車となりました。

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地上を走るようになった10両固定編成は、優等列車を中心として活躍するようになっていきます。
これが可能になったのは、2008年に分割併合運用が大幅に削減され、10両固定編成の使い道が地上にもできたためです。

こうして全編成が地上専用車となった1000形。
現在は地上の汎用車として、各駅停車から快速急行まで幅広く使われています。