以前は多摩線の終点だった時期があり、現在は通勤急行の始発駅にもなっている小田急多摩センター。
2面の広々としたホームを備えていますが、副本線は設置されていません。

しかし、ホームの外側を見てみると、明らかに副本線が設置できるだけのスペースがあります。
小田急では副本線を撤去した駅がいくつかありますが、小田急多摩センターもそうなのでしょうか。

1975年に開業した際、現在と同様に副本線はありませんでした。
副本線側には柵が設置されており、2面2線として使われていました。

変化があったのは1985年で、留置線の確保を目的として、副本線が設置されました。
この頃はまだ唐木田まで延伸していなかったため、本来の副本線としての使われ方はされていません。

唐木田に多摩線の終点が移った後は、副本線として使える状態になったわけですが、当時は優等列車が設定されているわけでもなく、やはりあまり使われることはありませんでした。
優等列車が走るようになった後も、多摩線内で退避をする必要性自体がないため、臨時列車等で使われる程度でした。

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そのような状態がずっと続くはずもなく、2006年に再度使用が中止されました。
現在は線路が撤去され、再び開業時のような状態に戻っています。

多摩線が結果的に短い路線となってしまったことで、このようになってしまったのでしょう。
お隣の京王との違いがここに出ています。
今後延伸されるようなことがあれば、副本線が復活する時があるかもしれませんね。