現在は深夜に見られるのみとなった、小田急の経堂行き。
駅に到着後はそのまま停泊し、翌朝の始発列車となっています。

その経堂行きですが、以前は経堂検車区があった関係で、日中にも設定されていました。
昔の写真を見ていると、各停の経堂行きがあるのはそのためです。
喜多見検車区の稼働開始に合わせ、このような運用は消滅していきました。

近年には、10両編成を使用した各停経堂行きが運転されていました。
一部の駅に10両が停車できないため、苦肉の策で登場した列車で、経堂からは種別が化けて準急新宿行きとなっていました。
夏場は明るい時間に撮影ができる時期があり、希少列車としてファンに親しまれました。

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新宿まで10両の各駅停車が走れるようになった現在では、このような列車を設定する必要がなくなり、発展的に消滅していきました。
設備の弱点を運用でカバーする対応は、設備の完成に伴って消滅する運命のようですね。