製造期間が長期に渡ったため、年次ごとの差異が多く見られた小田急5000形。
それらの差異以外にも、特定の編成にのみ存在する違いがあり、趣味的にとても面白い形式でした。

色々な面白い編成が存在する5000形ですが、今回はその中から5256Fをピックアップしてみたいと思います。

5256Fは、5000形の6両として製造された編成で、新たに設計認可を受けた経緯もあり、5200形と呼ばれることもあるグループに属します。
登場は1979年で、5200形としては4次車に分類されます。
製造は日本車輌となっており、連結器上部の欠き取りが角張っている点からも、製造メーカーを推測することができます。

一見すると、Hゴムを使用した5200形の前期グループと差がないのですが、前面をよく見ると5256Fならではの特徴が存在しています。
他編成と比較して、車番の位置が高くなっているのがこの編成の特徴で、遠目にも分かるほど異なっています。

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このような違いが生まれた経緯は謎ですが、製造メーカーで誤ってしまい、結局そのまま納車された等ではないかと思います。
実用上は全く問題ないのでしょうから、事前に伝えておく等しておけば、大きな問題にならないようにも思います。

小田急にはこのような差異を持つ編成が他にもあり、そんな部分を探すのも楽しみの一つでした。
他の編成については、またの機会にご紹介しましょう。