2005年から廃車が始まり、2006年には全廃となってしまった小田急9000形。
3月17日の定期運行終了後、5月13日にさよなら9000形フェスタが実施され、ファンに別れを告げました。

イベントは唐木田の車庫内で行われましたが、送り込みも兼ねて9000形さよなら号が運転され、沿線はファンで賑わいました。
列車は4両と6両を繋いだ豪華な10両編成で、地下鉄直通時を思い出させてくれました。

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実質的に8両固定編成となっていた9001Fが、10両の先頭に立つ貴重なシーンとなりました。
当日は生憎の雨で、天候としては運の悪い展開となってしまいました。

その後、唐木田で東京メトロの6000系と並べて展示されますが、この日は天候以外にもトラブルが続きます。
まずは千代田線内での保安装置故障で、唐木田で並べられていた6127Fが新宿に入線するという珍事が発生します。
トラブルはそれだけでは終わらず、小田急線内でも人身事故が発生し、ダイヤがさらに乱れてしまいました。

多くのトラブルが起きる中、イベントを開催してくれた当時の関係者には頭が下がります。
こうして小田急から9000形という車両が引退していきました。