小田急のロマンスカーにおいて、現在圧倒的な多数派となっているのが、4両と6両を組み合わせて10両を組成するタイプの車両です。
EXEとMSEがこのタイプに該当し、MSEのほうが他社線に直通できるという違いはありますが、日常利用の客層を中心にしているという点では、実質的に同じような使われ方になっています。

NSE以降11両の連接車でロマンスカーを製造してきた小田急は、EXEでこの方針を転換しました。
11両の連接車は、20m車に換算すると約7両分程度の輸送力しかないため、これを分割可能な10両とすることで、輸送力を最大化したのです。

登場当時から、小田原で4両を残し、6両だけが箱根湯本に向かう運用はありましたが、相模大野で分割し、小田原線と江ノ島線に分かれて走ることを想定して、4両と6両という組成になりました。
現在も相模大野での分割はありますが、総数としては少なくなっており、4両は単純な増結編成の要素が強くなっています。
6両のまま都心に来る運用も増えています。

そこで思うことが、3両と7両のほうが良かったのではないかということです。
GSEで20m車の7両となったことから、そのほうが色々と統一性も出せるでしょう。
分割なしでの最大輸送力という点では、GSEが完成形になったといえます。

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3両となってしまう付属編成は、現在の使われ方から考えると、あまり不都合はなさそうです。
トイレの配置等、設備面で考えなくてはいけない部分は多そうですが、輸送力も増やせるのではないでしょうか。

問題といえば、現在も時々発生する4両単独での代走です。
3両だとそこが厳しくなりそうですが、4両でも厳しい状況ですから、結局のところ変わるようで変わらない気もします。
私の知人は、4両を2本組み合わせて8両が組めるほうが良いのではと言っていましたが、これも良さそうな気がします。

いずれにしても、通勤型車両に合わせたのか、相模大野での分割に重きを置いたのかは分かりませんが、4両と6両という構成は中途半端な気がしてしまうのです。
以上、今日は素人のぼやきでした。