ブレーキ読替装置を搭載して登場し、電気指令式ブレーキを採用しつつも、従来車との併結を可能とした小田急3000形。
4000形以降のどの形式とも併結が可能でしたが、相手形式によって安定感には違いがありました。

そんなブレーキ読替装置ですが、最近はあまり出番がなく、1000形の未更新車と併結する際に使用されるのみとなっています。
たまたまその組成に乗り合わせると、前後衝動による暴れっぷりに驚くこととなりますが、本質的には無理があることを実現しているので、考えてみれば当然のことなのです。

この前後衝動は、相手となる形式によって若干違いがあったように記憶しており、1000形の場合は純電気ブレーキに変更された後のほうが、より暴れるようになったように思います。
大暴れだったのはもちろん9000形で、9007Fが併結した3000形が来ると、運転士は相当嫌だったと聞いたことがあります。

比較的安定していたのは4000形だったような記憶があり、これは電気制動が装備されていなかったことで、他形式と比べて安定感があったからなのかもしれません。

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通勤型車両による分割併合が廃止され、使用される機会が激減したブレーキ読替装置。
1000形の未更新車が消滅すると、いよいよその役割を終えることになります。

あの暴れっぷりを堪能できるのは、今のうちかもしれませんね。