会社によって異なるつり革の形状。
小田急では長く丸型が採用され、2600形や5000形はもちろん、1900形や2200形等も丸型のつり革でした。

他社で三角型が増えていく中、平成になっても小田急では丸型を採用し続け、3000形が登場してもその流れは変わりませんでした。
変化があったのは3000形の2次車からで、ついにと表現するべきか、三角型のつり革が採用されたのです。

それ以降は一気に三角型が主流になり、4000形も同様に三角型を採用し、8000形もリニューアル時に三角型へと交換されていきました。
従来車の交換はありませんでしたが、徐々に丸型が減っていく流れが決まったかのように思われました。

しかし、その流れを止める不可解なパターンが出現します。
1000形のリニューアルが該当し、交換はされているものの丸型で、薄く青い色が入ったものとなりました。
丸型に戻っていくのかが気になっていたところ、新5000形でも丸型が採用されたことで、方針転換が決定付けられた印象です。

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それにしても、最近の小田急は車内のデザインに一貫性がありません。
各形式でデザインを変え、方針がよく分からないというのが正直なところです。

どの形式か判別しやすいので、ファンとしてはありがたい面もあるのですが、今の小田急を象徴しているようにも思います。