小田急ロマンスカーの歴史において、初めて東京メトロの千代田線に直通することとなったMSE。
地下鉄に直通する座席指定制特急として、日本で初めての車両になりました。

そんなMSEが運行を開始したのは、今から10年以上前の2008年のことです。
地下鉄線内でミュージックホーンを鳴らし、ロマンスカーがホームを通過する光景を見た際には、新しい時代の訪れを強く感じました。

MSEは増備を重ね、JR東海の御殿場線にも直通するようになり、文字どおりマルチな活躍をしています。
現在は4両が3本、6両が5本在籍しており、EXEに続く勢力となりました。

地下鉄に直通するロマンスカーは現在もMSEだけですが、登場から年数が経ってくると、次の世代の直通ロマンスカーが気になるようになってきます。
まだ当面は登場しないと思いますが、その時はいつか訪れるのです。

世代交代が起こる際に気になるのは、東京メトロ側でも車両を用意するかどうかという部分です。
需要があることは分かったため、車両を所有するリスクはかなり少なくなっています。

企業や路線価値の向上という部分でも、可能性はあるように思います。
千代田線からJR東日本の常磐緩行線に直通する、座席指定制特急が登場する可能性もないとはいえません。

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地下鉄に直通するロマンスカーという、新たな価値を生み出したMSE。
その後、東急や西武に同様の列車が登場し、今後東武でも登場が予定されています。

これらの列車のパイオニアとなったのがMSEなのです。
まだまだ第一線で活躍すると思われますが、今後の動向が気になりますね。