1978年に開始された小田急と東京メトロの相互直通運転。
現在はJR東日本も含めた、3社間での相互直通運転となっています。

準急を中心として開始された直通運転は、多摩急行や急行を中心とした時期を経て、複々線の完成後は再び準急を中心とした運転となりました。
急行も設定はされていますが、昼間を中心に多くが準急での運転です。

このようなダイヤになった理由として考えられるのが、複々線区間での上りの線路配置です。
代々木上原で繋がる両線の線路ですが、小田急側は緩行線と繋がっています。
急行線から千代田線、緩行線から新宿方面に向かうこともできる配線になっていますが、基本的には経堂の段階で千代田線直通列車は緩行線に入ります。

代々木上原の手前で転線させた場合、ダイヤが乱れた際にお互いを支障する可能性が高くなるため、このような運転になっているものと思われます。
千代田線に直通する列車は、緩行線を中心として走行する列車とするために、そこをベースとしてダイヤを組んだのでしょう。

都心区間に千代田線へと乗り通す乗客が多いという表向きの理由がありますが、少々無理があるように感じます。
実際、代々木上原での相互乗り換えは相当多く見られています。
乗り換えの利便性を高めているという点もあるようですが、乗り換えないといけないダイヤになっているのも事実です。

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複々線の完成後はあまり見られなくなった直通急行ですが、行先のバリエーションは増加しました。
朝ラッシュ時に直通の速達列車がない状態となったため、人によっては使いにくくなった部分もあるようです。