2019年に江ノ島線開業90周年トレインとして運転され、久々に装飾が行われた小田急8000形。
8000形は小田急の中でも装飾の機会が多い車両で、現在までに多くの事例があります。

その8000形の装飾で有名なものといえば、やはりポケット号とオーキッド号でしょう。

ポケット号は1984年に登場し、8052Fと8257Fが新造時から特別な塗装となりました。
運転期間は意外と長く、1987年までその姿を見ることができました。

オーキッド号はポケット号と同時期に登場し、1986年から1987年にかけて運転されました。
ポケット号と比べると運転期間は短く、約8ヶ月程度となっています。

運転された時期を見れば分かるとおり、これらは同じ時期に走っているのです。
全部で6編成の装飾編成が走っていたことになり、豪華な時期でした。

同時期に走っていたとなると気になるのが、それぞれが併結したことはあったのかということです。
この頃は日常的に分割併合が行われていたため、様々な併結パターンが存在しています。
ポケット号とオーキッド号も併結が行われており、前後で違った装飾の編成が繋がっているという、珍しい姿を見ることができたのです。



併結する機会があったポケット号とオーキッド号ですが、すぐにペアが変わってしまうため、簡単に見られるものではありませんでした。
現在のように情報が容易に手に入る時代ではなく、撮影はかなり大変だったのでしょうね。