1957年に運行を開始し、小田急ロマンスカーの名を全国に広めたSE。
展望席を備えたNSEが登場した後は補完的な役割を担うこととなりますが、ロマンスカーを語るうえでは外すことができない存在です。

そんなSEですが、NSE以降のロマンスカーとは異なる点がありました。
SEには登場当初冷房が搭載されていなかったため、側面窓を開けることができたのです。

700mmの側面窓は上昇式の構造で、外気を浴びながら乗車することができました。
1962年から冷房化改造が行われますが、窓の構造はそのままでした。

3021F以降の編成には1984年以降に車体修理が行われ、その際に側面窓は固定式に改造されました。
窓のサイズが少し小さくなり、見た目の印象が変化しています。

20200209_01

保存されている3021Fも改造されているため、登場当初とは異なる姿となっています。
前面は復元されていますが、その他の部分は色々と異なっていることになりますね。