現在は16000系に統一され、JR東日本や小田急と直通運転を行う東京メトロの千代田線。
1969年に部分開業し、1978年に全線が開業しました。

北千住から大手町の部分開業で始まった千代田線ですが、この時に用意されたのは5000系で、3両が10本用意されました。
千代田線といえば6000系のイメージが強い路線ですが、5000系から始まっているのです。

5000系の導入は暫定的なもので、当初から将来的な東西線への転属が考慮されていました。
編成は3両から5両、その後10両へと変更されていきます。
1971年に大手町から霞ヶ関の区間の開業に合わせて、6000系の導入が開始されますが、5000系はその段階でも残り、5本の10両編成となりました。

その後も6000系に混ざって使用されますが、1979年に3両が追加で増備されました。
これは北綾瀬支線が開業するタイミングで、6000系の1次試作車と合わせて使用するためのものでした。

こうして53両になった5000系ですが、1981年に6000系の4次車が増備されるのに合わせ、東西線に転属することになりました。
転属したのは47両で、3両を2本残し、それが北綾瀬支線用となっていました。

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4次車の6000系には、5000系に搭載していたCS-ATC装置等が転用されています。

のんびりと北綾瀬支線を走っていた6両については、車体の老朽化等が進んだことから、1999年度に置き換えられました。
置き換えたのは5000系のアルミ車で、5000系が5000系と交代するという珍事になりました。