2001年度に製造が開始され、2600形以降の形式を置き換えていった小田急3000形。
過去にないペースで大量増備が行われ、小田急最大の勢力となっていきました。

あっという間に増えた印象がある3000形ですが、1年間にどのぐらい増備されたのでしょうか。
3000形の歴史は、2001年度に24両が製造されたことで始まっていますが、これはその後に続く大量増備の序章でしかなかったのです。

登場当初、4本しかない3000形は、現在と違って珍しい存在でした。
2002年度に2次車が登場し、ここでも24両が追加され、そこそこ見る車両になっていきます。

徐々にペースが上がり、2003年度に60両、2004年度に68両、2005年度には92両もの3000形が増備され、小田急線上は3000形ばかりになっていきました。
この2005年度に置き換え対象となったのが9000形で、比例するように廃車ペースが早く、あっという間に見られなくなっていきました。
2006年度の44両で編成単位の増備は終了し、2007年度からは4000形の増備に移行しました。

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2005年度の92両という数字は、小田急としては驚異的なペースとなっています。
この頃に撮った写真を見ると、日を追うごとに3000形が写っている確率が上がっていきます。

断定はできませんが、ここまでのペースで車両が製造されることは、小田急で今後ないような気がします。