1995年に登場し、東京メトロ千代田線への乗り入れも考慮している等、通勤型車両の決定版と位置付けられていた小田急2000形。
しかし、登場当初の思惑は外れ、8両が9本登場した段階で増備は打ち切りとなり、以後は3000形が大量に増備されることとなりました。

合計で72両となった2000形は、近年の小田急では最も製造両数が少ない形式です。
比較的製造両数が少なかった9000形が90両、4000形でも92両ですから、2000形が際立って少ないのが分かります。

合計で9本という在籍本数に加え、今後10両への統一を小田急が目論んでいると考えると、かなり中途半端な存在となってくることが予想されます。
そこで気になるのが、2000形にはリニューアルが行われるのかという点です。
現在1000形のリニューアルが進められていますが、順当に考えると次の対象形式は2000形ということになります。

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1000形のワイドドア車は、リニューアルの対象から外されました。
車両が持つ特殊性が災いしたといえるでしょう。

2000形はどうなるのでしょうか。
ワイドドアであり、8両編成であり、在籍本数が少ない形式です。
リニューアルが行われず、比較的早期に廃車となる可能性は否定できません。

2000形がどうなるのか、現時点では全く分かりません。
しかし、72両という両数は、1年程度での置き換えが可能なのです。
仮に廃車が現実となった場合、それから焦っても間に合わないということになります。

少数派形式というのは、早いうちに撮影をしておいたほうが良いのです。
4000形や9000形があっという間に消えてしまった、苦い記憶がありますから。