新形式車両である5000形の営業運転開始や、8000形の8264Fが廃車となったことで、小田急ではいよいよ本格的な車両の置き換えが始まりました。
5000形は2020年度までに60両が導入されると発表されており、1年以内に5編成が登場すると考えられます。

発表されている60両の5000形が導入されると、当然8264F以外にも廃車が発生します。
8000形の界磁チョッパ制御車や、1000形のワイドドア車が置き換えられるのは間違いないため、既に廃車は秒読み段階に入りつつあるといえます。

しかし、危険なのはこれらの車両だけではありません。
導入される5000形は10両編成ですから、1編成の導入に対して置き換え対象となる車両は10両必要なのです。
先ほど取り上げた車両は全部で8編成ですが、全て6両編成となっています。

ここまで書けば言いたいことは伝わると思いますが、6両編成に加えて、4両編成の車両にも確実に廃車が発生してくると考えられるのです。
4両を2本繋いだ8両を10両に置き換え、余った4両と6両を組み合わせて10両を組成することは可能ですが、それだけで今回の置き換え分を調整するのは難しいと考えられます。

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2021年度以降も5000形を増備していくと仮定した場合、今回発表されている分で置き換えられると考えられる6両は6本です。
そして、合わせて余剰となる4両も6本です。
10両を組んでいる4両と6両をばらし、4両を廃車して、余った6両で他の6両を置き換えれば良いでしょう。

そうなった場合に当然気になるのが、廃車となる4両の候補です。
4両の車両自体が小田急では少なくなっており、既に3パターンしかありません。
8000形、1000形の未更新車、1000形の更新車しかないのです。

1000形の更新車を廃車にすることはさすがにないでしょう。
そうなると、8000形か1000形の未更新車ということになり、普通に考えれば8000形ということになります。

しかし、そう単純でもないのが厄介なところで、8000形のほうが車齢としては高いものの、搭載している機器の面では圧倒的に1000形の未更新車より新しいのです。
ワイドドア車以外の全車がリニューアル予定と発表されている1000形ですが、発表段階の予定である以上、現在どうなっているかは分かりません。

4両がどのようになっていくのかは分かりませんが、確実なのは1000形の更新車以外は全て危ないということです。
外出ができない辛い日々が続きますが、今年は色々と動きがある1年となりそうですね。