多くの車両が廃車後に残され、大手私鉄の中では保存車両が多い小田急。
2021年の春には、海老名にロマンスカーミュージアムの開業が予定されており、保存車両の動きが慌ただしくなってきています。

小田急といえばロマンスカーですが、通勤型車両も多く残されています。
今回はどのような車両が保存されているのかを見ていきたいと思います。

まずはロマンスカーですが、伝説の名車となりつつあるSEから始まり、NSE、LSE、HiSE、RSEが保存されています。
これだけで5形式もあり、その数は10両にもなります。
最近は中間車を中心に整理されましたが、それでもこの両数ですから、随分と頑張って残してくれているように思います。

続いて通勤型車両です。
こちらは開業時に製造された1形(後の1100形)から始まり、2200形、2600形、9000形の4形式が1両ずつ、4両保存されています。
2200形が1両になってしまったのは残念ですが、残っているだけでもありがたいことなのかもしれません。

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これらの保存車両は、ロマンスカーを中心にほとんどがロマンスカーミュージアムに展示される予定となっています。
展示されない2200形、2600形、9000形については、海老名検車区にあるSEが保存されていた車庫に入れられ、通常は非公開となっています。

14両が公式に保存されている小田急の車両ですが、これ以外にも各地で保存されている車両があり、比較的恵まれているように思います。