小田急で初めて運転室を2階に上げ、前面展望構造を採用したロマンスカーとなったNSE。
現在まで続く流れを決定付け、小田急ロマンスカーのイメージを定着させた名車といえるでしょう。
NSEはその特徴的な外見から、前面展望構造ばかりが目立ちますが、それ以外にも注目すべき部分があります。
それは後のロマンスカーとは異なる高速性能を持っていることで、今回はその点について見てみたいと思います。
1963年に登場したNSEは、狭軌世界最高速度を記録したSEの流れを大切にしながら、よりデラックスなロマンスカーとなりました。
編成は11両と長くなり、先頭車には展望席が設けられたのです。
乗ることに重きが置かれた設計となっているように思われるNSEですが、高速性能も重視されています。
平坦線における設計最高均衡速度は170km/hとなっており、かなりの高速性能を有していました。
しかし、その性能を活かす機会は残念ながらほとんどなく、ダイヤが過密化していく中でスピードは低下していきました。
NSEは起動加速度が1.5km/h/sと低く、列車密度が高くなる中では走ることが苦しくなっていきます。
そこで、LSEでは設計最高均衡速度を145km/hに下げ、起動加速度を2.0km/h/sに引き上げることで、過密ダイヤの中を走りやすくしたのです。
厳密には、LSEの起動加速度は不明なのですが、HiSEが同様の性能であったことを考えると、同等と考えられるでしょう。
NSEとLSE以降のロマンスカーの差は、歯車比に分かりやすく表れています。
NSEが75:19=3.95だったのに対して、LSE、HiSE、RSEは80:19=4.21となっており、加速性能を重視しているのが分かります。
特急列車といえば高速運転という時代に生まれたNSE。
その高速性能を活かせる列車に乗ってみたかったですね。
現在まで続く流れを決定付け、小田急ロマンスカーのイメージを定着させた名車といえるでしょう。
NSEはその特徴的な外見から、前面展望構造ばかりが目立ちますが、それ以外にも注目すべき部分があります。
それは後のロマンスカーとは異なる高速性能を持っていることで、今回はその点について見てみたいと思います。
1963年に登場したNSEは、狭軌世界最高速度を記録したSEの流れを大切にしながら、よりデラックスなロマンスカーとなりました。
編成は11両と長くなり、先頭車には展望席が設けられたのです。
乗ることに重きが置かれた設計となっているように思われるNSEですが、高速性能も重視されています。
平坦線における設計最高均衡速度は170km/hとなっており、かなりの高速性能を有していました。
しかし、その性能を活かす機会は残念ながらほとんどなく、ダイヤが過密化していく中でスピードは低下していきました。
NSEは起動加速度が1.5km/h/sと低く、列車密度が高くなる中では走ることが苦しくなっていきます。
そこで、LSEでは設計最高均衡速度を145km/hに下げ、起動加速度を2.0km/h/sに引き上げることで、過密ダイヤの中を走りやすくしたのです。
厳密には、LSEの起動加速度は不明なのですが、HiSEが同様の性能であったことを考えると、同等と考えられるでしょう。
NSEとLSE以降のロマンスカーの差は、歯車比に分かりやすく表れています。
NSEが75:19=3.95だったのに対して、LSE、HiSE、RSEは80:19=4.21となっており、加速性能を重視しているのが分かります。
特急列車といえば高速運転という時代に生まれたNSE。
その高速性能を活かせる列車に乗ってみたかったですね。
コメント
コメント一覧 (4)
日中毎時箱根湯元行急行と江ノ島行準急が各2本。向ヶ丘遊園までは各駅停車が多数設定されていたものの、その先は相武台前行が毎時2本と成城学園前から各駅に停まる準急の計4本のみ。
急行停止駅は新宿、下北沢、向ヶ丘遊園、新原町田、相模大野、本厚木、伊勢原、大秦、新松田、小田原。当時の急行は今日の快速急行より停車駅が少なかったのです。
向ヶ丘遊園から先は列車が少なく3000形SSEは安定した高速走行をしていたことでしょう。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
近々小田急電鉄様の協力の元で撮影を行うのですが、鉄道ファンの皆様からして「見たい」思える場所はありますでしょうか?
普段は入れない場所を含めてです。
車両自体は素敵なしゃしん映像がたくさんありますので他にも普段見れない小田急線の一面を撮影できればと思います。
メンテナンスを行っている車両などの案がありますが、管理人様含め読者様のご意見も頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。
ワタシダ
がしました
LSEは、当初短縮編成を作り、御殿場線に乗り入れるSSEと交換する計画があったために、勾配登坂性能を重視し、歯数比を落としたのではないかと思います。
ワタシダ
がしました