1993年に営業運転を開始し、最後まで1編成のみの在籍だった東京メトロの06系。
その希少性や可愛らしい前面デザインで、多くの鉄道ファンに注目される車両でした。

たった1編成ということ以外にも06系には面白い点が沢山あり、等間隔ではない側面ドアの配置や、地下鉄車両としては珍しい4M6Tの車種構成が目立っていました。
高加減速が求められる地下鉄の車両で、このMT比を実現したことを知った時は、それなりの驚きがあったことを覚えています。

東京メトロでは、この時期に製造した車両で4M6Tを多く採用しており、06系の兄弟形式である07系や、東西線用の05系にも同様の車両が存在しています。
しかし、08系は5M5Tだったり、05系もその後5M5Tに戻ったりと、登場した時期によって変化が見られます。

登場した時期が悪かった06系は、その後一切製造されることがなく、6000系の後継車両は16000系となりました。
06系との繋がりはない形式ですが、意外なことに16000系も4M6Tとなっています。

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16000系は全編成が4M6Tとなっており、小田急やJR東日本が6M4Tとしているのとは対照的です。
東京メトロは5M5Tに戻っていくのかと思っていたので、16000系が4M6Tとなった時は意外でした。