2018年にLSEが引退したことで、現在は4形式に整理された小田急のロマンスカー。
形式のバリエーションが多かった時期と比べると、少し寂しく感じる部分もありますが、個性的な車両たちが観光や通勤輸送に活躍しています。

以前であれば、圧倒的にLSEへの人気が集中しているような印象でしたが、最近はどうなんだろうと気になったため、Twitterでアンケートを実施してみました。
859人もの方に投票いただき、それなりに印象的な結果となりましたので、ご紹介したいと思います。

アンケートは、現役のロマンスカーで最も好きな形式を聞いたもので、回答する方が総合的に判断して選んだものです。

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4位になったのはMSEでした。
得票率は12.2%でしたので、105票ということになります。

あまり人気がないという結果になりましたが、在籍する本数が比較的多く、岡部憲明さんがデザインしたロマンスカーの中では実用的な部分が多いということもあり、このような結果になったのかもしれません。
しかし、東京メトロの千代田線や、JR東海の御殿場線にも直通できるという点で、今までのロマンスカーの常識を打ち破った画期的な車両であることは間違いありませんね。

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3位になったのは意外にもGSEでした。
得票率は20.4%で、175票ということになります。

LSEを直接置き換えるロマンスカーとして、前面に展望席を備える車両となりましたが、連接構造の採用が見送られたことで、新しいパターンの車両となっています。
観光向けのロマンスカーに求められるポイントは抑えつつ、実用的な仕様に落とし込まれているということが、この順位に反映されているのかもしれませんね。

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2位はEXEとEXEαでした。
GSEとは僅差でしたが、得票率は24.4%で、得票数は210票です。

登場した当時は不人気だったこの車両が、時間の経過によって評価されてきていることが分かります。
日常でロマンスカーを利用するスタイルが定着した現在、居住性を重視したことが人気の高さに繋がっているのかもしれませんね。

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そして、1位に輝いたのはVSEでした。
得票率は圧倒的で43%にも達し、得票数としては369票ということになります。

ダブルスコアに近い得票数となったVSEですが、現役のロマンスカーでは唯一となった連接車であることや、スマートな外見が評価されたのだと思われます。
他の車両とは異なる部分が多く、ロマンスカーの伝統的な要素が多く盛り込まれているというのが、VSEの魅力でもあります。
LSEが引退してしまった今、ロマンスカーに求められる魅力を持っている車両が、VSEになっているということなのかもしれませんね。

意外性のある結果になった今回のランキングに、私自身が驚いています。
この場をお借りして、投票して下さった皆さまに深く御礼申し上げます。