2001年から製造が開始され、良くも悪くも小田急の通勤型車両の常識を変えた3000形。
従来の車両と比較して、多くの部分が一新されています。

その3000形が、小田急の通勤型車両として初めて採用したものが、ワンハンドル式のマスコンです。
小田急では、LSE以降のロマンスカーがワンハンドル式のマスコンを採用してきましたが、通勤型車両としては初めての採用となっています。

3000形の先輩である2000形では、電気指令式ブレーキを通勤型車両として初めて採用しましたが、運転台をデスクタイプにはしたものの、2ハンドルの仕様を維持しました。
長く電磁直通ブレーキを採用してきた小田急では、2ハンドルとしたほうが都合が良かったのでしょう。

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電気指令式ブレーキを採用した2形式目の通勤型車両である3000形は、ついにワンハンドル式に移行することとなりましたが、分割併合が頻繁に行われる小田急においては、色々と苦労もあったのだと思います。
実際に形状の問題等が色々とあったようで、登場後に何度か変更が行われています。

その後、8000形や1000形はリニューアルの際にワンハンドル式に変更され、現在の小田急では2ハンドルのほうが少なくなってきました。
2ハンドルのほうが私は好きですが、これも時代の流れということなのでしょうね。