東京メトロ千代田線への直通用車両として、2007年に営業運転を開始した小田急4000形。
JR東日本のE233系をベースとしており、小田急らしさという点ではかなり薄くなった車両です。

この4000形、小田急の車両の中では、編成ごとの差異が少ないというのが特徴として挙げられます。
細かい部分では違いがもちろんあるのですが、他の形式と比べると少ないように思います。

理由はいくつかあると考えられます。

まず、製造時期が集中しているという点で、2007年度に7編成、2009年度に4編成が一気に製造されています。
その後は6編成しか製造されておらず、この時点で仕様が揃いやすいといえます。

他社線に直通するという特殊性も関係ありそうです。
全編成が10両となっており、何かを変更しようにも自社の都合だけではできませんから、他形式に比べると差異が生じにくいのかもしれません。

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これらの理由に加え、製造段階での差異が後から揃えられているという点もあります。
グラスコックピット化や、車内の案内表示を2画面にする等の変更が後から行われた編成があり、仕様差が減る要因となっています。

全体的に統一感のある16編成が活躍する4000形。
趣味的には少し寂しい形式ですが、現場では扱いやすい車両なのかもしれませんね。