赤い1000形こと1059Fが小田急全線を走り回る中、1054Fが運用を離脱したという情報が出てきました。
まだ明確な動きはないようですが、クハ1155と同じ番線に留置されているようなので、廃車となる可能性もありそうです。

1000形は小田急で初めてオールステンレスの車体で登場した車両で、近年はリニューアルが行われていました。
36両のワイドドア車が更新対象外であることは分かっていましたが、それ以外の車両は全てリニューアルされると発表されており、編成の組み替えで4両と10両に整理されると予想されていました。

しかし、先日唯一の8両固定編成であった1081Fに廃車が発生し、リニューアルの計画に変更が発生したことが判明しています。
先頭車を中間車化する改造を避けていることが背景にあると見られ、その他の未更新の編成の動向が注目されていました。

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小田急では、2019年度から新形式である5000形の導入が始まっています。
これまでに8000形の8264Fと1000形の1081Fの一部に廃車が発生し、1055Fの一部にも廃車が発生すると見られます。
先頭車の中間車化が中止され、1000形の全編成が更新されないということを前提にして考えた場合、4両や6両の未更新車はどの編成に廃車が発生しても不思議ではありません。

そして、もう一つ廃車になる可能性が高いと考えられる根拠があります。
それは5000形が10両固定編成だということです。
8000形の界磁チョッパ制御車や、1000形のワイドドア車が廃車候補であることは間違いないと思われますが、これらの編成は全て6両であることから、セットで廃車となる4両が必要になってきます。

8000形の更新車と1000形の未更新車、状態が良いのはどちらかと考えた場合、車体以外は8000形ということになるのでしょう。
両形式は製造時期も近く、最終的に4両や6両を減らして10両にするという視点で考えると、現時点で状態が悪い車両を廃車にするというのは合理的な判断のようにも思います。

1054Fがどうなるのか現時点ではまだ分かりませんが、注視して動向を見ていきたいと思います。