小田原線、江ノ島線、多摩線の3路線を営業している小田急電鉄。
本線である小田原線の途中駅から、支線である江ノ島線と多摩線が分岐しています。

その本線と支線の分岐点となっている駅が、新百合ヶ丘と相模大野です。
どちらも小田急としては大規模な駅で、終日に渡って乗り換え客で混雑しています。

似た役割を持つ新百合ヶ丘と相模大野ですが、駅の構造は大きく異なり、新百合ヶ丘は多摩線用のホームを別に設けた3面6線、相模大野は中央に通過線を持つ2面6線で、支線との分岐方法も異なります。
多摩線は階段を昇り降りしての乗り換えが必要なのに対し、江ノ島線は同一ホーム上での乗り換えが可能で、後者のほうが乗客の利便性は高いといえるでしょう。
反面、多摩線は引き上げ線を使わずに列車の折り返しをすることが可能で、運用上のメリットが大きい構造です。

このように、構造が大きく異なる両駅ですが、ホームの幅にも大きな違いがあります。
新百合ヶ丘のほうが相模大野より狭く、ラッシュ時には乗客で溢れてしまいます。
ホームの幅がどのぐらい違うのかを調べてみると、相模大野を100%とした場合、広い部分の比較で新百合ヶ丘の小田原線ホームが約70%、多摩線ホームが約55%のようです。

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目で見たイメージで相模大野のほうが広いと感じていましたが、実際にもかなり幅の違いがあるようです。
相模大野は1998年に改良工事が完成しており、それまでよりかなり余裕があるホームの幅となりました。

新百合ヶ丘も過去に2回の改良工事が行われ、階段や改札口の増設が行われていますが、基本の構造は開業時のままとなっており、近年は手狭になってきている印象です。
小田急の発表では、将来的に新百合ヶ丘の大規模改良工事が予定されていると書かれており、横浜市営地下鉄が新百合ヶ丘まで延伸するのに合わせて、今後動きが出てくるものと思われます。
その際にどういった改良が行われるのか、かなり気になるところですね。