最近はなかなか見ることができなくなった、小田急1000形の4両を2編成繋いだ8両の列車。
未更新の1051Fと1053Fを繋いだ編成が久々に組まれ、小田急ファンに話題を提供しましたが、10月31日の入庫後に解放されました。
写真は10月31日に撮影した分割8両による各駅停車で、駅には撮影をする方が多く見られました。
今回は、このような未更新車を組み合わせた分割8両が今後いつまで見られそうか、現在1000形が置かれている状況から考えてみたいと思います。
1000形は営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への直通用車両として、1987年から製造が開始されました。
1988年3月22日のダイヤ改正から営業運転を開始しましたが、当初は地下鉄への乗り入れを行わず、専ら小田急線内で使用されることとなります。
1000形には千代田線への乗り入れ以外にも重要な役割があり、それが登場時のダイヤ改正で実施された近郊区間の各停の8両化でした。
この8両化に貢献したのが1000形であり、登場当時から4両を2編成組み合わせた8両での運転が行われました。
各停の8両化を進めるため、1000形は多くの4両が増備され、ワイドドア車も含めて最盛期には25編成もの4両が在籍していました。
千代田線に乗り入れる編成以外は多くが8両を組んで使われ、1000形といえば8両というのが定着したイメージだったのです。
それは中間に先頭車が入ってしまうことによる客室スペースの減少で、この問題を解決するために、8両固定編成の増備や、2600形の組み替えが行われるようになります。
8両固定編成の車両が登場した後も、1000形は分割8両で使われましたが、2000年から始まった古い車両の大量置き換えの過程で大きな変化が生じます。
4000形や9000形には4両の編成がありましたが、これを3000形の8両固定編成で置き換えるため、足りなくなる4両を1000形で補うこととなり、分割8両が減少していくこととなったのです。
また、この過程で4両のワイドドア車は6両への組み替えが行われ、4両の編成数自体が減少しました。
このような経緯で、1000形の分割8両は少なくなりましたが、数編成が組まれる状態がその後も続きます。
リニューアルが実施された後は、リニューアルが済んだ4両同士が8両を組む機会も発生し、新しいバリエーションが加わりました。
しかし、各駅停車の10両化が進められるようになると、8両の需要自体が減少し、ついに全く組まれない状態が発生するようになってしまいました。
しかし、それはリニューアルが行われた編成となる可能性が高いため、今回のような未更新車による分割8両はいつが最後になってもおかしくない状況です。
今回組まれた分割8両が、結果として最後になる可能性もあります。
赤い1000形を除いた未更新の4両は、現在1051F、1053F、1062F、1068Fの4編成となっています。
1068Fは現在休車となっており、そのまま廃車となった場合には未更新車の4両が3編成という状況になります。
既に1054Fが廃車となっているため、1051Fや1053Fは廃車となる可能性が高く、未更新車による分割8両は、物理的に組むことができなくなる日がすぐそこまで近付いているのです。
以前は大量に走っていた分割8両は、気付くと珍しいものに変わっていました。
いつが最後になるか分からない未更新の分割8両、また組まれるようなことがあれば、その際はしっかりと記録しておきたいものですね。
未更新の1051Fと1053Fを繋いだ編成が久々に組まれ、小田急ファンに話題を提供しましたが、10月31日の入庫後に解放されました。
写真は10月31日に撮影した分割8両による各駅停車で、駅には撮影をする方が多く見られました。
今回は、このような未更新車を組み合わせた分割8両が今後いつまで見られそうか、現在1000形が置かれている状況から考えてみたいと思います。
1000形の分割8両はいつから走っていたのか
8両固定編成の車両が増えたことや、各駅停車の10両化が進んだことで、1000形の分割8両はあまり見られなくなりましたが、そもそもいつから走るようになったのでしょうか。1000形は営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への直通用車両として、1987年から製造が開始されました。
1988年3月22日のダイヤ改正から営業運転を開始しましたが、当初は地下鉄への乗り入れを行わず、専ら小田急線内で使用されることとなります。
1000形には千代田線への乗り入れ以外にも重要な役割があり、それが登場時のダイヤ改正で実施された近郊区間の各停の8両化でした。
この8両化に貢献したのが1000形であり、登場当時から4両を2編成組み合わせた8両での運転が行われました。
各停の8両化を進めるため、1000形は多くの4両が増備され、ワイドドア車も含めて最盛期には25編成もの4両が在籍していました。
千代田線に乗り入れる編成以外は多くが8両を組んで使われ、1000形といえば8両というのが定着したイメージだったのです。
8両固定編成の増加とワイドドア車の組み替え
各停の8両化に貢献した1000形の4両でしたが、8両の列車が増加すると、ある問題が目立つようになります。それは中間に先頭車が入ってしまうことによる客室スペースの減少で、この問題を解決するために、8両固定編成の増備や、2600形の組み替えが行われるようになります。
8両固定編成の車両が登場した後も、1000形は分割8両で使われましたが、2000年から始まった古い車両の大量置き換えの過程で大きな変化が生じます。
4000形や9000形には4両の編成がありましたが、これを3000形の8両固定編成で置き換えるため、足りなくなる4両を1000形で補うこととなり、分割8両が減少していくこととなったのです。
また、この過程で4両のワイドドア車は6両への組み替えが行われ、4両の編成数自体が減少しました。
このような経緯で、1000形の分割8両は少なくなりましたが、数編成が組まれる状態がその後も続きます。
リニューアルが実施された後は、リニューアルが済んだ4両同士が8両を組む機会も発生し、新しいバリエーションが加わりました。
しかし、各駅停車の10両化が進められるようになると、8両の需要自体が減少し、ついに全く組まれない状態が発生するようになってしまいました。
今後も1000形の分割8両は見られるのか
見る機会が少なくなった1000形の分割8両ですが、8両の運用が存在する限りは、今後も見る機会があると考えられます。しかし、それはリニューアルが行われた編成となる可能性が高いため、今回のような未更新車による分割8両はいつが最後になってもおかしくない状況です。
今回組まれた分割8両が、結果として最後になる可能性もあります。
赤い1000形を除いた未更新の4両は、現在1051F、1053F、1062F、1068Fの4編成となっています。
1068Fは現在休車となっており、そのまま廃車となった場合には未更新車の4両が3編成という状況になります。
既に1054Fが廃車となっているため、1051Fや1053Fは廃車となる可能性が高く、未更新車による分割8両は、物理的に組むことができなくなる日がすぐそこまで近付いているのです。
おわりに
未更新の4両があっという間に少なくなり、既に少数派となっています。以前は大量に走っていた分割8両は、気付くと珍しいものに変わっていました。
いつが最後になるか分からない未更新の分割8両、また組まれるようなことがあれば、その際はしっかりと記録しておきたいものですね。
コメント
コメント一覧 (4)
本題とは関係なくなってしまいますが、この内容に「やはり」と思いました。
貴ブログの今迄の記事を拝見して、1000形貫通10連の1295F・96Fの様な運転台撤去&中間化が、以降のリニューアル化になされない事の予定が見込まれる1097Fで廃車となった8連のサハを流用するという事が書かれていたと思いましたが、1054Fが廃車になった記事から同一形式の下二桁を揃えるという小田急の綺麗な編成の原則が崩れる事になりました。
これはどのみち、リニューアルの際に改番されるので、この原則に拘る必要がないという路線変更の兆しになるのかな?という風に捉えました。
それと関連して、私なりにリニューアル&貫通10連化の方法を考えてみました。
①過去にVVVF化更新8000形の8400番代車がリニューアルの際に電装解除された前例がある事から、未更新車の中間車を電装解除して旧4連・6連の中間クハと差し替えるという方法(1254Fの相棒として1068Fを使用すれば辻褄が合う?)で、それに伴ない各編成のクハは廃車。
②リニューアル済の4連を未更新の箱根登山乗り入れ専用車と差し替え(対象は1064F~1067F辺り?)。
③1069Fが1068Fの、確定はしていないが改造・廃車に伴なう飛び番の影響で番号の並びから外れる事から、3000形の6連・8連からの10連化に見られた様に編成順の最後の方から編成変更対象とするという方法に倣って、②で発生した編成の中間車を必要に応じて①の方法と合わせて作成するというウルトラCを駆使する方法。
以上の方法から中間化に伴なう車体を加工する手間を省く事は可能です。
※但し、これを書いている段階で貫通10連が何本出来るか、実際にこの方法が可能かどうかは未確認ですが選択肢の一つとして考えて頂ければ、と思います。
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