2021年1月23日に突然運行を開始した、小田急1000形のラッピング車両。
東京2020のオリンピックとパラリンピックのマスコットが描かれており、公式発表がない状態ながら話題となっています。

公式な発表がないとなると、気になるのはいつまで走るのかという点です。
大会の開会前に終了する可能性があるのかも含めて、今回は考えてみたいと思います。

1096Fが選ばれた理由から考えられる運行期間

今回ラッピングが行われた編成は、リニューアルが済んでいる1000形の1096Fとなっています。
運転される区間が限定される8両ではなく、10両の車両が選ばれたのは納得感がありますが、なぜ1096Fなのでしょうか。
先頭車から中間車に改造された車両を編成内に含む1096Fは、お世辞にも美しい編成とはいえません。

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さて、1096Fが選ばれた理由ですが、これは検査期限が関係していると思われます。
1096Fの検査出場月は、2017年1月に重要部検査、2019年5月に全般検査となっており、このペースで次回の重要部検査の時期を予測すると、2021年9月頃となります。

パラリンピックの閉会式が9月5日の予定となっていることから、この時期まで走らせることを想定して1096Fが抜擢されていると考えられるのです。
運行終了のタイミングで入場させれば、無駄がないということになります。
正確な運行終了日は分かりませんが、開会前に終了するというのはおかしいですし、大会の期間中か、終わるまでは走るのでしょう。

途中で運行が終了する可能性

いつ頃まで走りそうかは分かりましたが、問題は大会が中止となった場合です。
様々な意見がありますが、世界的な感染状況も良いとはいえないため、大会が中止となる可能性は当然あるでしょう。

仮に中止となった場合、さすがに走らせ続けるとは考えにくく、早期に運行を終了する可能性があります。
中止の判断をあまりギリギリにできないことを考えると、運行を早期に終了する場合は比較的短期間のラッピングとなってしまいそうです。

おわりに

最近の小田急としては、かなり派手なラッピングとなっている1096F。
楽しい車両なので、事態が改善し、最後まで走れると良いですね。