小田急で最も多い車両といえば、3000形が断トツとなっています。
あまりにも多いため面白くないと感じてしまいますが、細かい部分では色々な違いがあります。

今回は9次車のご紹介となりますが、増結用の中間車のみのグループとなっています。

9次車の概要

2010年度の後半から2011年度にかけて製造されたグループで、6両を10両に組み替えるための増結用中間車です。
この組み替えでは5編成が10両化されており、製造された中間車は合計で20両となっています。

9次車は8次車を踏襲した仕様となっていますが、車内の握り棒の形状変更、側扉付近の床が警戒色となっている等の違いがあります。
また、床下には非常時用の梯子が備えられました。

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増備された中間車は、6両のデハ3300とサハ3350の間に挿入され、元々6両だった車両は改番されて3040番台となりました。
10両化の対象となったのは、3278Fから3282Fまでの5編成ですが、改番後の編成は元の番号順とはなっていないため注意が必要です。

登場から現在までの変化

組み替えによって登場してから現在まで、大きな改造は行われていません。
3093Fのみは、過去にラッピング車両となっていた時期があり、沿線に明るい話題を提供しました。

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2011年に登場したのはF-Trainで、藤子・F・不二雄の作品に登場するキャラクターが車体全体に描かれました。
しかし、このデザインが東京都の条例に抵触してしまったことから、約2ヶ月でラッピングは中止されてしまいました。

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翌年の2012年には、F-TrainⅡとしてラッピングが復活しましたが、デザインはかなりおとなしいものとなっています。
色々と個人的には思うところがありますが、本筋から外れるのでここでは割愛します。

10両固定編成となっているため、登場後は専ら優等列車を中心に使われてきましたが、各駅停車の10両化が行われてからは、全ての種別で幅広く使われています。

編成表

3091F:3091-3041-3141-3191-3291-3241-3341-3391-3441-3491(元3280F)
3092F:3092-3042-3142-3192-3292-3242-3342-3392-3442-3492(元3281F)
3093F:3093-3043-3143-3193-3293-3243-3343-3393-3443-3493(元3282F)
3094F:3094-3044-3144-3194-3294-3244-3344-3394-3444-3494(元3278F)
3095F:3095-3045-3145-3195-3295-3245-3345-3395-3445-3495(元3279F)
※左側が新宿方
※太字の車両が9次車

おわりに

6両を組み替えるために登場した9次車ですが、4両の編成を増備する可能性もあったと聞きます。
10両化によって優等列車の新宿方で先頭に立つ姿が見られるようになり、3000形を見かける機会はさらに増えることとなりました。