東京メトロ千代田線から小田急に乗り入れる最初の車両として、1971年に量産車が登場した6000系。
千代田線の車両といえば、まだ6000系を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

6000系は製造が長期間に渡ったことや、その後の更新工事でさらにバリエーションが増えた面白い車両ですが、それ以外にも爆弾ドアやブザーの音が変といった、特徴的な編成がありました。
今回はそれらの面白い事例をご紹介します。

勢いよく開く後期車の爆弾ドア

6000系のドアは、やたらと勢いよく開くものでした。
どの編成も基本的には勢いがよいのですが、後期車はさらに激しさが加わり、爆弾ドアと呼ばれて親しまれていました。

これはドアエンジンに起因するもので、開く際に「ドーン」という大きな音が鳴り、まるで爆発したような音を奏でることから、こう呼ばれるようになりました。
閉まる際の勢いもなかなかのものですが、開く際のインパクトのほうが勝っているように思います。

同様のドアは7000系や8000系にもあるため、現在も見ることができます。
どちらの形式も置き換えられることが決まっていますから、日本国内で見られなくなる日も近そうです。

一部の編成で聞くことができた変なブザーの音

製造された時期によって、6000系は乗務員が扱うブザーの音が異なっていました。
それだけでも面白いのですが、一部に特徴的な音を出す編成があり、先頭車ではその違いを楽しみながら乗ることが醍醐味でした。

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どの編成だったかは覚えていませんが、鳴らしているブザーの音程が上がっていく車両があり、そのあまりにも間抜けな音が強く印象に残っています。
ブザーは途中で切りながら押す機会がありますが、切った後も切る直前の音程から始まるため、それがあまりにも間抜けな音だったのです。

登場時からそうだったのか、なぜ音程が上がっていくのかは全く分かりませんでしたが、一度聞いたら忘れることができない音でした。

おわりに

編成ごとに沢山の違いがあり、趣味的にはとても面白かった6000系。
16000系に置き換わったことで洗練された路線となった千代田線ですが、昔のごちゃごちゃした地下鉄らしい雰囲気が懐かしいですね。