昔に比べると、1編成あたりに搭載しているパンタグラフが少なくなった小田急の車両。
最新型の5000形は10両で4基となっていますが、4000形では3基まで減っていました。
小田急のパンタグラフはいつ頃から減り始めたのか、その理由も含めて考えてみたいと思います。
4両は2基、6両は3基、8両は4基、10両は5基というのが、昔の小田急では標準的な数でした。
変わり種としては、9000形の6両で4基というものがあり、10両では6基となることから、かなり多かったといえます。
ロマンスカーのRSEは7両で4基、1000形の10両固定編成は5基ですから、平成の初め頃までは比較的多い状態が続いていました。
この状況が変化したのは、1995年に登場した2000形からです。
1000形の8両固定編成が4基だったのに対して、2000形は3基となっており、これ以降は編成内での数が減らされていきます。
2600形の8両固定編成は4基でしたが、VVVFインバーター制御となった2666Fだけは3基となっていました。
8両や10両の固定編成が減らされたのに対して、6両についてはそのままの状態が続き、EXEは3基で登場しています。
その後、3000形が6両で2基に減らされ、4両以外は昔より少ない状態となりました。

4000形の10両で3基となったパンタグラフの数ですが、これはベースとなったJR東日本のE233系の影響が強かったのか、最新の5000形では4基に戻っています。
高架複々線化の訴訟が始まったのは2000形が登場した頃で、この時点ではたまたまだったのかもしれませんが、その後の削減には少なからず影響を与えているでしょう。
パンタグラフの削減は、その後従来車にも及んでいくのです。
1999年4月から、2600形の2669Fから2671Fまでの3編成において、デハ2700のパンタグラフを下げたまま走行する試験が行われました。
営業運転もそのままの状態で行われており、2002年まで続くこととなります。
その後もパンタグラフの削減傾向は続き、5000形や8000形の6両は全編成ではないものの2基とされました。
パンタグラフは騒音を発生させるため、騒音問題に頭を抱えていた小田急が、少しでも減らそうと考えていたことが、2600形の試験や5000形の削減からは見え隠れします。
シングルアーム式への交換は降雪対策でしたが、騒音を削減する効果もあるため、より一層交換を急いだのかもしれませんね。
もちろん技術的な事情もあったのだとは思いますが、小田急が騒音を削減するために必死だったのは間違いありません。
沢山のパンタグラフを上げて走行する小田急の車両が、少し懐かしくなってきました。
最新型の5000形は10両で4基となっていますが、4000形では3基まで減っていました。
小田急のパンタグラフはいつ頃から減り始めたのか、その理由も含めて考えてみたいと思います。
2000形から減り始めたパンタグラフの数
小田急の車両に搭載されているパンタグラフは、編成の両数によってだいたい決まっていました。4両は2基、6両は3基、8両は4基、10両は5基というのが、昔の小田急では標準的な数でした。
変わり種としては、9000形の6両で4基というものがあり、10両では6基となることから、かなり多かったといえます。
ロマンスカーのRSEは7両で4基、1000形の10両固定編成は5基ですから、平成の初め頃までは比較的多い状態が続いていました。
この状況が変化したのは、1995年に登場した2000形からです。
1000形の8両固定編成が4基だったのに対して、2000形は3基となっており、これ以降は編成内での数が減らされていきます。
2600形の8両固定編成は4基でしたが、VVVFインバーター制御となった2666Fだけは3基となっていました。
8両や10両の固定編成が減らされたのに対して、6両についてはそのままの状態が続き、EXEは3基で登場しています。
その後、3000形が6両で2基に減らされ、4両以外は昔より少ない状態となりました。

4000形の10両で3基となったパンタグラフの数ですが、これはベースとなったJR東日本のE233系の影響が強かったのか、最新の5000形では4基に戻っています。
パンタグラフの削減と騒音問題の関係
小田急のパンタグラフといえば、騒音問題とも無関係ではありません。高架複々線化の訴訟が始まったのは2000形が登場した頃で、この時点ではたまたまだったのかもしれませんが、その後の削減には少なからず影響を与えているでしょう。
パンタグラフの削減は、その後従来車にも及んでいくのです。
1999年4月から、2600形の2669Fから2671Fまでの3編成において、デハ2700のパンタグラフを下げたまま走行する試験が行われました。
営業運転もそのままの状態で行われており、2002年まで続くこととなります。
その後もパンタグラフの削減傾向は続き、5000形や8000形の6両は全編成ではないものの2基とされました。
パンタグラフは騒音を発生させるため、騒音問題に頭を抱えていた小田急が、少しでも減らそうと考えていたことが、2600形の試験や5000形の削減からは見え隠れします。
シングルアーム式への交換は降雪対策でしたが、騒音を削減する効果もあるため、より一層交換を急いだのかもしれませんね。
もちろん技術的な事情もあったのだとは思いますが、小田急が騒音を削減するために必死だったのは間違いありません。
おわりに
パンタグラフの数が減り、シングルアーム式が基本となったことで、屋根上は昔よりスッキリしました。沢山のパンタグラフを上げて走行する小田急の車両が、少し懐かしくなってきました。
コメント
コメント一覧 (4)
たしか、EXEって、6両固定編成では2,3,5号車に各1基、4両固定編成では、8,9号車に各1基搭載のはずですから、10両編成を組んでもパンタは5基にしかならないと思います。
恐らく、「EXEは6両固定編成でほ3基で登場しています。」と書きたかったのでは?
ワタシダ
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しました
一方で、面白いことにJR本州3社や阪急などは離線対策に有効っちゅうメリットからか現在もなおダブルパンタを採用しており、昔ながらの保守的な伝統を現在に至るまで継承しとります。やはり、パンタグラフの数をどうするかは各社の判断や方針によることが改めて伺えますね。
ワタシダ
が
しました
ワタシダ
が
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