本厚木から各駅に停車するようになった急行や快速急行が、再び通過するようになる新松田から小田原までの区間。
近年は急行が開成に停車するようになりましたが、優等列車が通過する駅のために、新松田から小田原の区間を折り返す列車が設定されています。
以前は4両が走ることも多かったこの区間は、箱根登山線を走る列車と分離し、現在は6両で運転されています。
新松田から箱根湯本までの区間は、なぜ通して運転しなくなったのでしょうか。
新松田で分割併合を行っていた頃は、急行から切り離された4両が各停として下り、上りでは新松田で後ろに6両を繋ぎ、各停から急行に化ける列車が定番でした。
2008年に分割併合の多くが廃止となった後も4両の各停は残り、新松田から箱根湯本までの区間を走る列車が多く見られました。
新宿からの通勤型車両による直通列車はなくなってしまいましたが、小田原線の末端区間と箱根登山線内を一体化した運転は、意外と効率が良さそうに見えたものです。
しかし、やがて小田原線の末端区間から4両の列車はほぼ消滅し、新松田から小田原、小田原から箱根湯本の区間に分けられ、現在は細切れの区間運転が行われています。
ロマンスカーを利用しない限りは、小田原での乗り換えが必須となってしまっており、以前より利便性は少し下がってしまったようにも思います。
ダイヤが乱れた際の影響を最小限にしたいといった思惑もありそうですが、小田原線を6両で運転する必要が生じたというのが大きそうです。
現在の箱根登山線内は、ホームの長さの関係で4両の各駅停車しか走れないため、運転を分離するしかなかったのではないかと思われます。
小田原線を6両で運転する必要性は、各駅の乗降人員から見えてきます。
【2003年の1日平均乗降人員】
開成:6,998人
栢山:9,284人
富水:6,324人
蛍田:5,724人
足柄:2,789人
【2019年の1日平均乗降人員】
開成:12,350人
栢山:8,589人
富水:6,796人
蛍田:6,059人
足柄:3,893人
結果はご覧のとおりで、栢山以外は全ての駅で増加しており、開成が2倍近くまで増えていることが分かります。
他の駅は微増といった程度ですが、開成の伸びは圧倒的であり、急行が停車するようになったのも頷けます。
箱根登山線内の箱根板橋、風祭、入生田が1,000人から2,000人程度でしょうから、ここを通して4両で運転することが厳しくなったのでしょう。
その一方で、開成に急行を停車させるようになったのは気になる動きです。
開成の乗客を優等列車に流せれば、新松田から箱根湯本の区間を4両で運転できるかもしれないからです。
今後も分離した運転を続けるのか、4両に戻して一体化した運転に戻すのか、開成の急行停車駅化は何を示しているのでしょうか。
小田原線の末端と箱根登山線を合わせた区間は、ホームの長さの制限で苦労しているような印象ですね。
近年は急行が開成に停車するようになりましたが、優等列車が通過する駅のために、新松田から小田原の区間を折り返す列車が設定されています。
以前は4両が走ることも多かったこの区間は、箱根登山線を走る列車と分離し、現在は6両で運転されています。
新松田から箱根湯本までの区間は、なぜ通して運転しなくなったのでしょうか。
4両での運転が多かった小田原線の末端区間
10年ほど前まで、小田原線の末端区間には4両の各停が走っていました。新松田で分割併合を行っていた頃は、急行から切り離された4両が各停として下り、上りでは新松田で後ろに6両を繋ぎ、各停から急行に化ける列車が定番でした。
2008年に分割併合の多くが廃止となった後も4両の各停は残り、新松田から箱根湯本までの区間を走る列車が多く見られました。
新宿からの通勤型車両による直通列車はなくなってしまいましたが、小田原線の末端区間と箱根登山線内を一体化した運転は、意外と効率が良さそうに見えたものです。
しかし、やがて小田原線の末端区間から4両の列車はほぼ消滅し、新松田から小田原、小田原から箱根湯本の区間に分けられ、現在は細切れの区間運転が行われています。
ロマンスカーを利用しない限りは、小田原での乗り換えが必須となってしまっており、以前より利便性は少し下がってしまったようにも思います。
小田原線の末端区間はなぜ4両での運転をしないのか
昔は多く走っていた小田原線の末端区間と箱根登山線内を直通運転する列車ですが、なぜ細切れの区間運転をするようになったのでしょうか。ダイヤが乱れた際の影響を最小限にしたいといった思惑もありそうですが、小田原線を6両で運転する必要が生じたというのが大きそうです。
現在の箱根登山線内は、ホームの長さの関係で4両の各駅停車しか走れないため、運転を分離するしかなかったのではないかと思われます。
小田原線を6両で運転する必要性は、各駅の乗降人員から見えてきます。
【2003年の1日平均乗降人員】
開成:6,998人
栢山:9,284人
富水:6,324人
蛍田:5,724人
足柄:2,789人
【2019年の1日平均乗降人員】
開成:12,350人
栢山:8,589人
富水:6,796人
蛍田:6,059人
足柄:3,893人
結果はご覧のとおりで、栢山以外は全ての駅で増加しており、開成が2倍近くまで増えていることが分かります。
他の駅は微増といった程度ですが、開成の伸びは圧倒的であり、急行が停車するようになったのも頷けます。
箱根登山線内の箱根板橋、風祭、入生田が1,000人から2,000人程度でしょうから、ここを通して4両で運転することが厳しくなったのでしょう。
その一方で、開成に急行を停車させるようになったのは気になる動きです。
開成の乗客を優等列車に流せれば、新松田から箱根湯本の区間を4両で運転できるかもしれないからです。
今後も分離した運転を続けるのか、4両に戻して一体化した運転に戻すのか、開成の急行停車駅化は何を示しているのでしょうか。
おわりに
複線区間を走る4両の列車が、ほとんど見られなくなってしまった現在の小田急線。小田原線の末端と箱根登山線を合わせた区間は、ホームの長さの制限で苦労しているような印象ですね。
コメント
コメント一覧 (17)
新松田の折り返し線は小田原側にY字となっている1つしかないので、新宿方面の折り返し線はスムーズにできても小田原側には3回も折り返さないといけないので、それだけでも10分近くかかる。
しかも急行の新松田折り返しが20分間隔であるから、区間各停もそれに合わせる必要がある。
実際のところ沿線の知り合いは減便されて怒り心頭だったから、たぶん小田急も本当は10分間隔にしたいんじゃないかな。景色はド田舎だけど、4両20分間隔じゃさすがに足りないよ。大雄山線が3両12分間隔なのに。
ワタシダ
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10年前まで普通に走っていたので、無くなった時は何か寂しく感じたものです。
しかし、4両各停の復活や箱根登山線との直通運転が復活することは、もう無いかと思います。
コロナ渦になる前ですが、最近の箱根登山線は、インバウンドの増加もあり、観光客が増加している印象もあり、直通では需要に応えきれないかと思います。
また、小田原駅で箱根登山線が、専ら11番線で折り返し発着させることで、利用客としても分かり易いですし、運用面でも効率が良いように感じます。
末端区間は、昔の4両各停や比較的古い電車が使われたりと、昔から面白い点が多いですが、これからも、時代と共に変わる末端区間を楽しんでいきたいですね。
ワタシダ
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ワタシダ
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JR西日本では0.5M方式の電車を採用しています。かつてのように電動車と付随車を明確に分けない構成が増えています。
5両のユニットのうち中間3両がM車で合計9軸駆動なんて構成も出てくるかもしれません。
ワタシダ
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ワタシダ
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1.日中は新松田折り返しの急行との接続の関係で4両では十分か?(最近行っていませんので、状況はわかりませんが)
2.新松田ー小田原の折り返し各停は1時間3本、箱根登山は4本で小田原をまたいでの直通のダイヤ設定が難しいのでは
の2点があるように思います。
4両でもよいのは日中の多摩線各停。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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この快速急行車内の案内で「新松田から急行」と放送の他、ドア上の案内表示にもイラストで表示されますが、案内が回りくどいように感じます。
「新松田から急行」になって、何が違うかと言えば、開成に停車するだけなので、「快速急行ですが、開成にも停車」と
例外扱いにした方が、乗客には分かりいやすいと思いますが。
停車駅表記・案内の例外扱い(△マーク)を極力避けたいのが、小田急の方針のようで、現状は、急行の経堂のみになっていますが、開成もこの扱いで良いのでは?
ワタシダ
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そもそも開成駅自体が町唯一の駅でしかも請願駅なわけで、小田原市にとってさほど重要でもない他の4駅とは自治体から見る立ち位置が全く異なります。
4両の登山線閉じ込めは2012年の改正から始まりましたが未更新8000と旧5000がいなくなって純粋に編成数が少なくなったからと思われます。
ワタシダ
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ワタシダ
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開成駅周辺の住宅の価格や住みやすさ等もあり、利用者が増えたと思います。
また、PASMOの導入で各駅から新宿駅までの動向が把握出来たことも影響してるみたいです。
ワタシダ
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