主要駅以外から利用する乗客の移動を支え、優等列車を補完する役割を担う各駅停車。
昔より本数は減りましたが、優等列車の間をすり抜け、現在の小田急小田原線では1時間に6本程度が運行されています。
複々線化が進んだことや、車両の性能が向上したことで、昔よりきびきびと走るようになりましたが、以前はどれぐらいの時間をかけて走っていたのでしょうか。
1990年の時刻表から、午後に走っていた各停の時刻を、参考までに見てみることにしましょう。
列車番号は6573で、新宿発の各停本厚木行きです。
新宿 14:46発
代々木上原 14:52着 14:53発
東北沢 14:54着 14:59発
経堂 15:07着 15:13発
成城学園前 15:19着 15:19発
向ヶ丘遊園 15:27着 15:34発
新百合ヶ丘 15:42着 15:46発
町田 15:57着 15:57発
相模大野 15:59着 16:00発
相武台前 16:05着 16:07発
海老名 16:13着 16:14発
本厚木 16:18着
新宿から本厚木まで、1時間32分をかけて走っていました。
この列車の場合、新百合ヶ丘を出た後はかなり頑張っている列車なので、もっと遅い列車も当然あるでしょう。
東北沢、経堂、向ヶ丘遊園、新百合ヶ丘と待避を繰り返し、所要時間が長くなっていることが分かります。
列車番号は6619で、新宿発の各駅停車本厚木行きです。
新宿を14時46分に発車する列車で、出発時の条件が全く同じとなっています。
新宿 14:46発
代々木上原 14:53着 14:53発
東北沢 14:54着 14:55発
経堂 15:03着 15:05発
成城学園前 15:11着 15:11発
向ヶ丘遊園 15:22着 15:22発
新百合ヶ丘 15:30着 15:36発
町田 15:47着 15:48発
相模大野 15:50着 15:50発
相武台前 15:56着 15:59発
海老名 16:05着 16:08発
本厚木 16:13着
所要時間は1時間27分となっています。
昔と比べて意外と変わらないことが分かりますが、実際には大きな差があります。
まずは、新百合ヶ丘の到着までにかかる時間です。
昔は56分もかかっていましたが、現在は44分で到着しています。
複々線区間で待避をする必要がなくなったことで、かなり所要時間が短縮されていることが分かります。
面白いのは新百合ヶ丘への到着から先で、昔が36分なのに対して、現在は43分もかかっています。
これは、新百合ヶ丘での待避時間が長いことや、その先で待避する回数が多いためで、郊外を走る列車の本数が増えている影響が色濃く出ているということでしょう。
思いっきり特定の列車だけでの比較ですので、平均で見ればもう少し違ってくるとは思いますが、今昔比較というのも面白いものですね。
走りは昔よりきびきびしているのでしょうが、その分駅での安全確認等に時間がかかるようになり、相殺されているということなのかもしれませんね。
昔より本数は減りましたが、優等列車の間をすり抜け、現在の小田急小田原線では1時間に6本程度が運行されています。
複々線化が進んだことや、車両の性能が向上したことで、昔よりきびきびと走るようになりましたが、以前はどれぐらいの時間をかけて走っていたのでしょうか。
待避を繰り返していた昔の各停
まだ複々線が代々木上原から東北沢までしかなかった頃、各停は優等列車を何度も退避しながら、時間をかけて走っていました。1990年の時刻表から、午後に走っていた各停の時刻を、参考までに見てみることにしましょう。
列車番号は6573で、新宿発の各停本厚木行きです。
新宿 14:46発
代々木上原 14:52着 14:53発
東北沢 14:54着 14:59発
経堂 15:07着 15:13発
成城学園前 15:19着 15:19発
向ヶ丘遊園 15:27着 15:34発
新百合ヶ丘 15:42着 15:46発
町田 15:57着 15:57発
相模大野 15:59着 16:00発
相武台前 16:05着 16:07発
海老名 16:13着 16:14発
本厚木 16:18着
新宿から本厚木まで、1時間32分をかけて走っていました。
この列車の場合、新百合ヶ丘を出た後はかなり頑張っている列車なので、もっと遅い列車も当然あるでしょう。
東北沢、経堂、向ヶ丘遊園、新百合ヶ丘と待避を繰り返し、所要時間が長くなっていることが分かります。
意外とのんびり走っている現在の各駅停車
さて、せっかくなので現在の各駅停車が、どれぐらいの所要時間で走っているのかも見てみようと思います。列車番号は6619で、新宿発の各駅停車本厚木行きです。
新宿を14時46分に発車する列車で、出発時の条件が全く同じとなっています。
新宿 14:46発
代々木上原 14:53着 14:53発
東北沢 14:54着 14:55発
経堂 15:03着 15:05発
成城学園前 15:11着 15:11発
向ヶ丘遊園 15:22着 15:22発
新百合ヶ丘 15:30着 15:36発
町田 15:47着 15:48発
相模大野 15:50着 15:50発
相武台前 15:56着 15:59発
海老名 16:05着 16:08発
本厚木 16:13着
所要時間は1時間27分となっています。
昔と比べて意外と変わらないことが分かりますが、実際には大きな差があります。
まずは、新百合ヶ丘の到着までにかかる時間です。
昔は56分もかかっていましたが、現在は44分で到着しています。
複々線区間で待避をする必要がなくなったことで、かなり所要時間が短縮されていることが分かります。
面白いのは新百合ヶ丘への到着から先で、昔が36分なのに対して、現在は43分もかかっています。
これは、新百合ヶ丘での待避時間が長いことや、その先で待避する回数が多いためで、郊外を走る列車の本数が増えている影響が色濃く出ているということでしょう。
思いっきり特定の列車だけでの比較ですので、平均で見ればもう少し違ってくるとは思いますが、今昔比較というのも面白いものですね。
おわりに
車両の性能が向上していることは、そこまで影響がなさそうなのも興味深い結果でした。走りは昔よりきびきびしているのでしょうが、その分駅での安全確認等に時間がかかるようになり、相殺されているということなのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (9)
ワタシダ
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ワタシダ
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確か21:50台だったと思いますが、新宿発各停片瀬江ノ島行きで大和に0時近くに着いたような気がしました。
2時間以上もかかり、かなり疲労感が溜まった思い出があります。
余談ですが、その当時の江ノ島線は2600形か旧4000形、あとは4両で、6両編成の運用に中々旧型以外の車両が入る事がなく、たまにこの運用(上記の運用)に1000形とかが入っているのを新宿駅で見かけるとテンションが上がり、敢えて時間のかかる各停で帰ったりしていました。
ワタシダ
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向ケ丘遊園以西の乗客はこれまで同様優等停車駅での乗り換えれを強いられるかもしれませんが改悪にはなっていないのでは
ないでしょうか。
むしろ私は快急や急行の列車がロマンスカー退避や支線からの連絡待ちで停車時間が長いことに疑問を持ちます。
これってダイヤ構成上いたしかたないのでしょうか?もちろん特急と快急の所要時間が変わらないのは問題になりますが。
ワタシダ
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経堂・東北沢で各々数分の通過待ちが当たり前。特に下北沢で急行接続ないのに東北沢でロマンスカー退避は、苦痛でした。
意外ですが、当時は新宿までは、朝の通勤時間帯が、22-3分と、一番所要時間が短かったのです。東北沢の退避がないのと、経堂での退避も、後続の急行は近接しており、追い抜き後にすぐに発車するためでした。
複々線化により、現在では、21分前後と、改善されています。
ワタシダ
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当時、小田急は雨天だと必ず遅延が発生し、職場でも大目に見られてました。
ワタシダ
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その中にちらほら1000形のブツ8がいるという印象でした。
今の小田原線各停は1000形のブツ8は稀にみる程度で、3000形や2000形が幅を利かせる中、その中に10両編成がちらほらいるという印象です。
もっとも、朝ラッシュではここに千代田線直通列車が入ってきますが。
そう考えると小田急の各停はここ30年で所要時間こそ変わっていませんが様々な面で変わりましたよね
ワタシダ
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