現在は4形式が在籍し、小田急線内はもちろんのこと、箱根登山線、東京メトロの千代田線、JR東海の御殿場線にも顔を出すロマンスカー。
色々な車両が走っており、沿線を賑やかにしてくれるロマンスカーですが、過去には今よりも多くの形式が走っていた時期があります。

今回は、最も多くの形式が走っていた時期にスポットを当て、その頃がどれだけ豪華な状況であったのかを思い出してみたいと思います。

最大で6形式が同時に在籍していたロマンスカー

同時に在籍するロマンスカーの形式が最も多かったのは、60000形が営業運転を開始した2008年からです。
従来から在籍する車両も加えると、この時点で同時に在籍するロマンスカーは6形式となり、過去から現在までを通じて、最も多い時期が始まりました。

この時期に在籍していた形式は以下のとおりです。

・7000形(LSE)
・10000形(HiSE)
・20000形(RSE)
・30000形(EXE)
・50000形(VSE)
・60000形(MSE)

どの車両にも個性があり、かなりバラエティーが豊かな状況となっていました。
その反面、列車によって座席の配置や数に違いがあり、運用面では大変だったことでしょう。

当然のことながら、この豪華な状況が長続きしたわけではなく、2012年に10000形と20000形が営業運転を終了し、一気に4形式へと減少することとなりました。
それまでがあまりにも豪華すぎたことで、小田急ファンのロマンスカーロスは相当なものだったのです。

6形式以上に多かった当時のバリエーション

7000形と70000形が交代するタイミング等、一時的に5形式となっていたことは多いため、6形式はそこまで多くないと感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、この時期は形式以上に車両のバリエーションが多かったのです。

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まずは7000形の塗装が2種類ありました。
この頃は旧塗装が1編成のみでしたが、同時に新塗装も走っていたのです。
旧塗装の人気が圧倒的でしたが、結果的に先に消えることとなった新塗装もいたことで、趣味的には楽しむことができました。

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そして、ロマンスカーではないものの、忘れてはいけないのが371系の存在です。
当時のあさぎり号はJR東海との相互直通運転であり、JR東海の車両も使われていました。

これらのバリエーションを加えると、8種類の車両が特急に充当されていたことになります。
30000形や60000形には先頭車が2種類あるため、それらも加えれば10種類ともいえます。
今後これだけのバリエーションが発生することはないでしょうから、本当に貴重な時期だったといえるでしょう。

おわりに

この豪華な時期に、2年程度私は小田急沿線を離れた場所に住んでいました。
色々と撮り逃してしまったものが多く残念ですが、人生とはそういうものなのかもしれませんね。