小田急の車両計画はよく変わる、噂レベルでは頻繁に耳に入ってきます。
2000形や3000形はもっと大量に増備される予定だった等、最近でも色々とあるようです。

そんなことを考えながらふと思い出したのが、3000形は将来的に東京メトロ千代田線に乗り入れることを考慮しているという、当時聞いた噂です。
真偽はもちろん分かりませんので、冗談半分で読んでいただきたい内容ですが、真面目に検証してみたいと思います。

もっと大量に増備される予定だったかもしれない3000形

小田急で最多の両数となっている3000形ですが、当初の計画ではさらに多く製造される予定だったといわれています。
編成単位での増備が終了した後も中間車のみが製造されていますが、2007年度以降にも編成単位での大量増備が予定されていたようで、その場合には400両を超えるような状況になったと推定されます。

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2007年度といえば、4000形がデビューした年でもあります。
つまり、当初は3000形を製造する予定だったものの、これを4000形に計画変更したと考えると、辻褄が合う部分もあるのです。



3000形の千代田線直通バージョンを製造する予定だったところを、4000形に変更したと考えるのは少々無理があるような気がしますが、3000形自体は設計変更を考慮していたのではと思わせる部分もあります。

3000形が千代田線乗り入れを考慮していた可能性

実際に計画されていたかは別にしても、千代田線への乗り入れを考慮していたのではないかと思わせる点が3000形にはあります。
それが構造から左右非対称の前面デザインと、車体の全幅です。

地下鉄である千代田線に乗り入れるためには、前面に非常用の貫通扉を設ける必要があります。
3000形は非貫通の前面ですが、小田急としては珍しい左右非対称の前面デザインとなっています。
前面の左側は、その部分を貫通扉に置き換えられるようなデザインとなっており、4000形と比べた場合には若干幅が広くなってしまいますが、そこまで違和感なく設けることができそうです。

そして、3000形の全幅は2,866mmとなっているのです。
9000形は2,870mm、1000形は2,860mmですから、色々と考えてしまいます。

性能的にもかなりのスペックを3000形は持っていますから、設計変更を行うことを考慮していたように思ってしまうのです。
登場した当時、貫通扉を合成した写真を投稿する方もいたような記憶があり、同じようなことを考える人は多かった気がします。

おわりに

今回は比較的ぶっ飛んだ内容でお届けしましたが、仮に登場していたらどうなっていたのでしょう。
左右非対称の前面デザインには、どうしても貫通扉が設けられそうに感じてしまうのです。