通勤型車両が6形式在籍し、8000形や1000形を廃車として、5000形への置き換えを進めている小田急。
5000形の増備は比較的穏やかなペースで行われていますが、最近は少しずつ世代交代を感じるようになってきました。
廃車となった車両は、8000形の界磁チョッパ制御車、1000形の4両やワイドドア車といった、目立った問題を抱えている車両が中心ですが、実際にはそれ以外の車両も少なからず問題を抱えている状況です。
今回は、小田急の通勤型車両が抱えている問題点を考えてみたいと思います。
どちらも現状は限られた編成だけが廃車となっていますが、多くの編成が実情に合わなくなりつつあります。

まずは8000形ですが、大規模なリニューアルを行っているため、致命的な問題を抱えてはいません。
しかし、10両の運用が多い状況の中では、中間に入っている先頭車が厄介者になりつつあります。
リニューアル時に足回りを一新し、車体の修繕も行っていることから、車両の状態としてはそこまで悪くないと考えられますが、製造開始から40年近くが経過し、老朽化は避けられなくなっています。
通勤型車両としては最後の鋼製車体でもあり、そろそろ整理したいというのが本音でしょう。

そして、現在の小田急で最大の厄介者となっているのが、1000形の未更新車です。
車体がオールステンレスという利点はあるものの、足回りや車内は通勤型車両で最も古く、老朽化が進んでいます。
編成のバリエーションが豊富で、ワイドドア車も存在しており、車種の統一という点でも課題があります。
小田急では最後となる電磁直通ブレーキを装備した車両でもあり、リニューアルが済んだ車両以外は扱いに苦慮している状況がうかがえます。
このような状況であることから、今後も最優先で置き換えが進められるのは間違いないでしょう。
致命的な問題点はないものの、少なからず実情に合わなくなってきている面は気になる車両たちです。

少数世帯の2000形は、全編成が8両のワイドドア車であるという特徴があります。
車体や機器の状態に大きな問題はないと思われますが、運用範囲が限定される状況となりつつあり、各駅停車の10両化によって一気に肩身が狭くなりました。
収容スペース等の問題もあり、すぐに8両を完全になくすことは難しいと考えられますが、運用効率の面では10両に統一したいというのが小田急の本音でしょう。
8000形や1000形の未更新車が消えた後には、2000形が続く可能性が高いと思われます。

大量に在籍する3000形は、近年も中間車の増備が行われているものの、問題点がないとはいえません。
初期の12編成は異端車となりつつあり、2000形と同様に8両のまま残ってしまっている編成もあります。
そして、全編成に共通することとしては、垂直車体で収容力に弱点を抱えているという点です。
複々線化による混雑緩和を見込んでいたものの、考えていたとおりにはならなかったのか、結局5000形で拡幅車体に戻ることとなってしまいました。
このように、車体や機器の老朽化、編成両数、車体の幅という点で一長一短がある状態で、その問題点を全て克服しているのが5000形となっています。
東京メトロ千代田線に乗り入れる4000形も垂直車体ですが、これは様々な事情が絡んでいるので割り切っているのでしょう。
拡幅車体の6両と10両に統一したいというのが本音でしょうが、これだけ多くの車両となってしまっている以上、そう簡単ではないのでしょうね。
5000形の増備は比較的穏やかなペースで行われていますが、最近は少しずつ世代交代を感じるようになってきました。
廃車となった車両は、8000形の界磁チョッパ制御車、1000形の4両やワイドドア車といった、目立った問題を抱えている車両が中心ですが、実際にはそれ以外の車両も少なからず問題を抱えている状況です。
今回は、小田急の通勤型車両が抱えている問題点を考えてみたいと思います。
置き換えが進められると予想される8000形と1000形
5000形の増備によって廃車が発生し、今後も置き換えが進められると考えられるのが、8000形と1000形の2形式です。どちらも現状は限られた編成だけが廃車となっていますが、多くの編成が実情に合わなくなりつつあります。

まずは8000形ですが、大規模なリニューアルを行っているため、致命的な問題を抱えてはいません。
しかし、10両の運用が多い状況の中では、中間に入っている先頭車が厄介者になりつつあります。
リニューアル時に足回りを一新し、車体の修繕も行っていることから、車両の状態としてはそこまで悪くないと考えられますが、製造開始から40年近くが経過し、老朽化は避けられなくなっています。
通勤型車両としては最後の鋼製車体でもあり、そろそろ整理したいというのが本音でしょう。

そして、現在の小田急で最大の厄介者となっているのが、1000形の未更新車です。
車体がオールステンレスという利点はあるものの、足回りや車内は通勤型車両で最も古く、老朽化が進んでいます。
編成のバリエーションが豊富で、ワイドドア車も存在しており、車種の統一という点でも課題があります。
小田急では最後となる電磁直通ブレーキを装備した車両でもあり、リニューアルが済んだ車両以外は扱いに苦慮している状況がうかがえます。
このような状況であることから、今後も最優先で置き換えが進められるのは間違いないでしょう。
意外と問題点が多い2000形と3000形
8000形や1000形に廃車が発生する中、2000形や3000形はまだ全編成が健在です。致命的な問題点はないものの、少なからず実情に合わなくなってきている面は気になる車両たちです。

少数世帯の2000形は、全編成が8両のワイドドア車であるという特徴があります。
車体や機器の状態に大きな問題はないと思われますが、運用範囲が限定される状況となりつつあり、各駅停車の10両化によって一気に肩身が狭くなりました。
収容スペース等の問題もあり、すぐに8両を完全になくすことは難しいと考えられますが、運用効率の面では10両に統一したいというのが小田急の本音でしょう。
8000形や1000形の未更新車が消えた後には、2000形が続く可能性が高いと思われます。

大量に在籍する3000形は、近年も中間車の増備が行われているものの、問題点がないとはいえません。
初期の12編成は異端車となりつつあり、2000形と同様に8両のまま残ってしまっている編成もあります。
そして、全編成に共通することとしては、垂直車体で収容力に弱点を抱えているという点です。
複々線化による混雑緩和を見込んでいたものの、考えていたとおりにはならなかったのか、結局5000形で拡幅車体に戻ることとなってしまいました。
このように、車体や機器の老朽化、編成両数、車体の幅という点で一長一短がある状態で、その問題点を全て克服しているのが5000形となっています。
東京メトロ千代田線に乗り入れる4000形も垂直車体ですが、これは様々な事情が絡んでいるので割り切っているのでしょう。
おわりに
実情に合わない条件を抱える車両が多い小田急。拡幅車体の6両と10両に統一したいというのが本音でしょうが、これだけ多くの車両となってしまっている以上、そう簡単ではないのでしょうね。
コメント
コメント一覧 (5)
今は混雑時だけでなく、いつでもゆとりを持たせて快適に乗ってもらうための拡幅車体なのではと考えます。
3000形といえば座席がかなり硬いのが気になります。改良してくれると嬉しいです。
ワタシダ
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一点知りたいのは、拡幅車体の収容力です。垂直車体とどの程度違うのでしょうか。コロナ下で車内混雑度も緩和されていますし。実際の影響はどうなんでしょう。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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大野で車両がしばらくの間は解体準備作業を行うことがない、つまり編成単位で解体処分される車両がしばらく出てこないことになりますが、そうなると、1000形の未更新車達はどこへ行くんでしょう…。
ワイドドア車ともどもどこかの鉄道へ譲渡されるんでしょうかね…?
ワタシダ
が
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