8000形や1000形の一部が廃車となり、5000形の増備が続く小田急。
少し前には、ロマンスカーの7000形が70000形に置き換えられたこともあり、車両の構成比率が大きく変化し始めています。

今回は、変化する車両の構成比率について、通勤型車両とロマンスカーのそれぞれで、全在籍両数に占める比率を算出してみました。

通勤型車両における構成比率

2012年に5000形が形式消滅して以降、通勤型車両には大きな変化がなかった小田急ですが、2代目の5000形が登場したことで、変化が激しくなってきました。

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現時点で置き換えられたのは、8000形と1000形の一部ですが、今後もしばらくは置き換えが続けられることが予想されます。
休車となっている車両を在籍としてカウントすると、記事を公開する時点での在籍両数は950両となっています。

各形式ごとの在籍両数と、全体に対する比率は以下のとおりです。

8000形:142両(14.9%)
1000形:170両(17.9%)
2000形:72両(7.6%)
3000形:346両(36.4%)
4000形:160両(16.8%)
5000形:60両(6.3%)

単純な両数での比較ですが、結果はこのようになりました。
2000形と5000形は少数派ですが、5000形はこれからさらに見かける機会が増えていくのでしょう。

大量に製造された3000形はやはり突出して在籍両数が多く、4000形と合わせると通勤型車両の在籍両数の半分以上を占めています。
この2形式ばかりを見かける気がするのは当然といった結果になりました。

ロマンスカーにおける構成比率

世代交代が進んだことで、ロマンスカーは比較的新しい車両で構成されるようになりました。
現在は4形式のみに整理され、車両のバリエーションは以前に比べると少なくなっています。

記事を公開する時点では、在籍しているロマンスカーの両数は146両となっています。
各形式ごとの在籍両数と、全体に対する比率は以下のとおりです。

30000形:70両(47.9%)
50000形:20両(13.7%)
60000形:42両(28.8%)
70000形:14両(9.6%)

大量に製造された30000形が半分近くを占めており、後輩となる車両が登場した後も圧倒的な存在感を示しています。
同様に分割併合を行う60000形も合わせると、この2形式で75%以上となっている状況で、ロマンスカーは既に観光輸送を主体とした役割ではなくなりつつあることが分かります。

観光仕様の車両がなくなることはないと思われますが、今後はこの程度の比率が維持されていくのかもしれませんね。

おわりに

通勤型車両の構成比率は、今後大きく変化していくことが予想されます。
しばらくしたら、改めて集計してみると面白そうですね。