リニューアルと廃車が同時に進められ、未更新車が急激に減少している小田急1000形。
未更新車の廃車という暗い話題が多い中で、組み替えを伴うリニューアルを行っていた1097Fが、2021年4月21日から営業運転を開始しました。
今回は、3編成の車両を集めて組成された1097Fについて、趣味的に興味深い点をまとめてみたいと思います。
今までに先頭車を中間車化した編成は登場していましたが、何らかの事情により中間車化は中止になったようで、1097Fは違うパターンでの10両固定編成化となっています。
3編成以上が関係する組み替えは2600形の2666F以来のことであり、かなり珍しい事例となりました。
1097Fの編成表は以下のとおりです。
クハ1097-デハ1047-デハ1147-サハ1197-サハ1297-デハ1247-デハ1347-サハ1397-デハ1447-クハ1497
※左側が新宿方
新宿方から3両が1055F、続く2両が1081F、小田原方の5両が1255Fから改造された車両となっています。
編成は1055Fの小田原方先頭車と1255Fの新宿方先頭車を抜き、その間に1081Fの中間車を追加したものとなっており、この組み替えによって元の編成からは8両が廃車となりました。
先頭車から中間車化された車両がないため、1095Fや1096Fのように改造した箇所が目立つといったことはありません。
しかし、細かい部分を見ていくと、1097Fには趣味的に興味深い点が沢山あり、この編成ならではの特徴があるのです。
分かりやすい部分から順番に見ていきましょう。
まずは外見の違いです。
各車両を見ていくと、デハ1147だけに艶があることが分かります。
これは、1055Fの小田原方2両がクリヤラッカーを塗られていた名残で、先頭車だけが廃車となったため、1両だけ見た目が違う車両となったものです。
よく見ると元が1081Fの車両も若干色合いが異なり、3編成から集められたことがよく分かります。
パンタグラフに関しても興味深い点があります。
1095Fや1096Fは、登場時から10両の編成とはパンタグラフの搭載されている車両の位置が異なりますが、1097Fは1091Fから1094Fまでの編成と同じ位置の車両に搭載されています。
また、種車の関係でパンタグラフの撤去跡がサハ1297とデハ1447の2両にあり、これはこの編成だけに見られる特徴です。
外見からは分からない点として、種車の製造メーカーが全て異なるといった特徴もあります。
1055Fが日本車輌製造、1255Fが東急車輛製造、1081Fが川崎重工業となっており、小田急の車両を製造する3社が揃っている状態となっています。
廃車となった車両の分も含めて、これからの末永い活躍を期待したいですね。
未更新車の廃車という暗い話題が多い中で、組み替えを伴うリニューアルを行っていた1097Fが、2021年4月21日から営業運転を開始しました。
今回は、3編成の車両を集めて組成された1097Fについて、趣味的に興味深い点をまとめてみたいと思います。
3編成を組み替えて登場した1097F
1000形では7編成目の10両固定編成となる1097Fは、3編成から車両を集めて組成されました。今までに先頭車を中間車化した編成は登場していましたが、何らかの事情により中間車化は中止になったようで、1097Fは違うパターンでの10両固定編成化となっています。
3編成以上が関係する組み替えは2600形の2666F以来のことであり、かなり珍しい事例となりました。
1097Fの編成表は以下のとおりです。
クハ1097-デハ1047-デハ1147-サハ1197-サハ1297-デハ1247-デハ1347-サハ1397-デハ1447-クハ1497
※左側が新宿方
新宿方から3両が1055F、続く2両が1081F、小田原方の5両が1255Fから改造された車両となっています。
編成は1055Fの小田原方先頭車と1255Fの新宿方先頭車を抜き、その間に1081Fの中間車を追加したものとなっており、この組み替えによって元の編成からは8両が廃車となりました。
先頭車から中間車化された車両がないため、1095Fや1096Fのように改造した箇所が目立つといったことはありません。
しかし、細かい部分を見ていくと、1097Fには趣味的に興味深い点が沢山あり、この編成ならではの特徴があるのです。
1097Fの趣味的に興味深い点
3編成の車両が集まった1097Fには、この編成ならではの特徴があります。分かりやすい部分から順番に見ていきましょう。
まずは外見の違いです。
各車両を見ていくと、デハ1147だけに艶があることが分かります。
これは、1055Fの小田原方2両がクリヤラッカーを塗られていた名残で、先頭車だけが廃車となったため、1両だけ見た目が違う車両となったものです。
よく見ると元が1081Fの車両も若干色合いが異なり、3編成から集められたことがよく分かります。
パンタグラフに関しても興味深い点があります。
1095Fや1096Fは、登場時から10両の編成とはパンタグラフの搭載されている車両の位置が異なりますが、1097Fは1091Fから1094Fまでの編成と同じ位置の車両に搭載されています。
また、種車の関係でパンタグラフの撤去跡がサハ1297とデハ1447の2両にあり、これはこの編成だけに見られる特徴です。
外見からは分からない点として、種車の製造メーカーが全て異なるといった特徴もあります。
1055Fが日本車輌製造、1255Fが東急車輛製造、1081Fが川崎重工業となっており、小田急の車両を製造する3社が揃っている状態となっています。
おわりに
3編成の車両が集められたことで、1000形の中では珍編成となった1097F。廃車となった車両の分も含めて、これからの末永い活躍を期待したいですね。
コメント
コメント一覧 (15)
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1つ目は6000系の6009Fで、当初は3両で登場しましたが、その後4両化され、更に組み換えの際に編成は4両のまま、他の編成と異なりその後も先頭車を中間に組み込んだ珍編成として(冷房化後はその先頭車の運転台は撤去され、車番も6901から6610に改番されました。他の編成と比べ車番だけでは区別がつかへんのでしたが、難波方に運転台跡があるのでパッと見だけで判別は容易でした)ファンからの注目を高めとりました。
2つ目が7100系7123F+7161Fで、2000年7月に住ノ江駅構内で発生した脱線事故により7161Fの難波方2両が廃車となりました。その後7123Fを難波方に連結したことで、やはり先頭車を中間に連結した珍編成としてファンからの注目を集めておりました。
現在は両編成とも既に廃車済みのため特徴的な編成は減りましたが、このような珍編成は全国津々浦々あるんでチェックしてみるのもええですなぁ〜(新型コロナ禍でなかなか行けずにチェックできへんこの頃ですが…(泣))。
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運転室には他の編成では見られない機器があることで、配置が若干異なっていました。
更新する時に撤去するとなると余計なコストがかかるのでやめたのだと思います。
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先頭車の中間車化という大工事を施工せずに済んだとは言え、これなら1081Fに他編成の中間車2両を種車によっては電装解除を伴うものの、組み込む方のが良かったのではないかと思います。
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確かこの編成は登場当初
クハ1010,デハ1210,デハ1360,デハ1310+クハ1011,デハ1211,デハ1361,デハ1311
という編成構成になっていて、日比谷線直通系統用ですが、当時の目蒲線にも使えるようにこういう編成組成になったとか。
1989年に登場し、90年にもう1本1012f+1013fも出ますが、彼らは2000年に、運用削減でコンビ解消のうえ、目蒲線に転属、その3両編成化され、デハ1362,デハ1363が余剰になります。一方1010f+1011fは2003年に、そのデハ1362,デハ1363と先頭車クハ1011,デハ1310と交換し、デハ1363を電装解除のうえサハ1051にする工事を受け、8両貫通編成化されました。改造後は
クハ1010,デハ1210,デハ1360,サハ1051+デハ1362,デハ1211,デハ1361,デハ1311
になっています。
その後、余剰先頭車は6年間休車にされたのち、2009年に伊賀鉄道へ
1010f自体も2008年の日比谷線直通列車削減で廃車され、中間車6両を解体したうえで、伊賀鉄道へ譲渡されています。
小田急1000系とは逆で、余剰先頭車が長生きして、中間車が先に廃車されるという、なんとも複雑な経歴となりました。
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