2020年度から一部の編成の廃車が始まり、急速に未更新車が数を減らしている小田急1000形。
5000形の増備によって、今後も未更新車は減り続けることが予想されます。

そんな1000形の未更新車ですが、小田急ではこれで見納めとなるものが沢山あります。
あと少しで消えてしまう、それらを今回はご紹介したいと思います。

視覚的に分かる消えてしまうもの

1000形の未更新車だけに残るものは沢山ありますが、まずは分かりやすいものからご紹介しましょう。
最も分かりやすく、なくなることが残念なものはこれです。

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それは幕式の表示装置で、小田急では1000形の未更新車に残るのみとなりました。
ワイドドア車は側面がLED式ですが、それ以外は幕式となっています。

車内に目を移すと、最近の車両では当たり前となっている、LEDスクロール式や液晶画面の案内表示がない編成があり、これも小田急では見納めが近くなってきました。
2000形の一部にもありますが、側窓に設置されているカーテンも消滅寸前です。
昔は当たり前だったものが、徐々に消えようとしています。

その他に消えようとしているもの

視覚的に分からないものでも、小田急から消えようとしているものが沢山あります。

1000形ならではのものでは、GTOサイリスタを使用した黎明期のVVVFインバーター制御もその一つです。
最新の車両と比べた場合、独特な磁励音が大きな音で聞こえてくるため、これが1000形の特徴ともなっていました。

その他にも、足回りでは電磁直通ブレーキが消滅します。
小田急で最後に電磁直通ブレーキを採用したのが1000形であり、未更新車が消滅するとこれもいよいよ終焉です。

自動放送が搭載されていない車両も、いよいよ1000形が最後となります。
車掌の肉声による放送が聞けるのは、あと少しということですね。

また、他の形式に共通したものではありませんが、1000形特有のやたらとうるさい冷房装置というものもあり、これも未更新車がなくなると過去のものとなります。

おわりに

1000形の未更新車が消えることで、小田急からなくなるものが沢山あります。
それらを堪能するなら今のうちかもしれませんね。